コルツキングダム 〜NFLコルツファンブログ〜

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2022 コルツ オフシーズンFAまとめ

NFLは新シーズンが始まって早1ヶ月強。今回はここまでのINDのオフシーズンFAの動きについてまとめていきたいと思います。

 

1. Wentzをコマンダーズへトレード

まさかまさかWentzは1年でINDを離れることに。コマンダーズへトレードされました。トレード内容は以下の通り。

・IND
22年3巡
23年条件付き3巡(70%以上のプレーで2巡へ)
22年2巡42位

コマンダー
Wentz
22年2巡47位

結果だけ見ればINDは損をしたことになりますね…。まあ何はともあれWentz1年間お疲れ様でした。

 

2. QB Matt Ryanをトレードで獲得

Wentzのトレード放出に伴い、INDの新QBが誰になるか焦点となっていましたが、ATLからQB Matt Ryanをトレードで獲得しました。

Matt RyanといえばMVP受賞歴もある言わずもがなの実力派QB。トレード対価は22年ドラフト3巡82位。対価がお手頃なのがさらに良き。今年37歳になるので、身体能力的には若干の不安もありますが、現オフェンスユニットは若手が多いので、ベテランで経験豊富なRyanにはユニット内のリーダーシップの面でも期待したいところ。BradyやStaffordのように、Ryanもぜひ新天地でのSB制覇を成し遂げて欲しいです!

 

3. Edge Yannick Ngakoueをトレードで獲得

パスラッシューの大物をLVからトレードで獲得。新DCのBradleyのつながりもあったと思われます。トレード対価はCBのYa-sinで珍しい人身トレード。確かにYa-sinは若手で伸びしろあるCBですが、正直なぜこの対価でトレードが成立したのかは不思議。まあうちとしては得しかないのでいいのですが笑。

パスラッシャーはこれまで大穴ポジションになっていたので、ここで大物を補強出来たのは非常に良き。新DC Bradleyの元で長年プレーしているので、スキームフィットも完璧。BradleyとしてもモノホンLEOが来てかなりやりやすくなったでしょう。とにかくNgakoueには大いに期待しています。

 

4. CB Stephon Gilmoreと契約

もう一つの大穴ポジションCBでも大きな動きが。5度ものプロボウラー経験のあるスターCB Stephon Gilmoreと2年23Mでサイン。

年齢的には31歳と若くはないですが、まだまだ十分一線級で活躍できそうです。値段も割とお手頃ですね。こちらも大いに期待しております。

 

5. その他FA契約

・CB Brandon Facysonとサイン

前LVのCB Brandon Facysonとサイン。新DC Bradleyのつながりだと思われます。現状Gilmoreの逆サイドの有力候補です。

・S Rodney McLeadとサイン

前PHI。ベテランS獲得でSのデプスを補強しました。

・S Armani Wattsとサイン

前KC。同じくSのデパスを埋めた形かと。

・LB Brandon Kingとサイン

前NE。LBのデプスだと思われますが、DBもこなせる万能型な選手とのこと。

・T Brandon Kampとサイン

前TEN。Tのデプスと思われます。

 

6. 再契約・契約延長

・TE Mo Alie-coxと3年17.55Mで契約延長

毎度シーズン序盤にプチブレイクする事でお馴染みのTE Mo Alie-coxと契約延長。いい加減ちゃんとブレイクしてほしい笑。まあランブロック要員としても非常に優秀なので、契約延長はナイスムーブ。

・LB Zaire Franklinと3年10Mで契約延長

昨シーズンからSAMのスターターとして出場しており、その他スペシャルチームでの交換も大きい選手。こちらも契約延長は良き。

・T Matt Pryorと1年5.5Mで契約延長

昨シーズンFisherやSmithの控えとして出場機会の多かったTが契約延長。既にFisherとは再契約しない見込みとのことで、現状はLTのスターター候補。昨シーズン控えとしては無難なプレーを見せていましたが、スターターとしてはどうなるでしょうか。

・DE Tyquan Lewisと1年3Mで契約延長

謎にBallardの評価が高いDE  Lewisと契約延長。どちらかというとランストップタイプのDEのはずなので、LEOと逆サイドでのプレーとなるでしょう。

 

7. 放出・流出

G Mark Glowiski → NYG

長年RGのスターターとしてOLユニットを支えてくれていたGのGlowinskiがNYGへ流出。優秀なOL揃うINDのOLユニットの中では普通の人でしたが、普通のプレーでチームを支えてくれた功労者。実際その普通のプレーをするのがなかなか大変なわけで、彼の代わりとなる人材を探すのは簡単ではないと思います。

・G Chris Reed → MIN

昨シーズンQの代役で出場した際に評価を上げ、一時はローテでRGのスターターまで昇格したReedもMINへ流出してしまいました。控えとしてこのレベルの選手がいるのは心強いですし、Glowinski流出でRGスターター候補としても残留してほしかったところですが、残念です。

・RB Marlon Mack → HOU

Taylor加入以前のエースRBはHOUと契約。生え抜きで活躍してくれてた功労者で良いRBでしたが、近年は怪物Taylorの加入で存在感が薄れていました。そして、昨シーズン中盤以降は控えRBの座もドラ外ルーキーDion Jacksonに取って代わられヘルシースクラッチとなっており、流出するのはほぼ確実でした。Taylorが化け物なだけで、RBの層の薄いチームではまだまだ十分エース級の活躍が出来ると思うので、頑張って欲しいです。と言いたいところなのですが、よりによって同地区HOUなので敵として合間見えるのは心苦しいところです笑。

・WR Zach Pascal → PHI

長年INDのWRユニットに名を連ね、支えてくれていたPascalもPHIへ流出。主にSlotなどで渋い活躍を見せ、また優秀なランブロック要員としても活躍してくれていました。ただ、要所でのキャッチ力が物足りない印象で、パスターゲットの足りないINDからの流出は致し方なしかと。ターゲットが足りているチームでなら十分活躍できると思います。

 

以下その他の流出を列挙します。

・S George Odum → SF

・DE Al-Quadin Muhammad → CHI

・LB Matthew Adams → CHI

・DT Taylor Stallworth → KC

・DE Kemoko Turay → SF

 

今回は今オフシーズンの動きについてまとめてみました。次回はこれを踏まえて、現状のチームの戦力分析とドラフトに向けた展望について触れていきたいと思います。

 

今回は以上です。ありがとうございました。

 

コルツ 2021シーズンの振り返り

2021シーズンも終了してからだいぶ経ち、かなり今更感はありますが、今回は昨シーズンの振り返りと今後の展望について簡単にしていきたいと思います。

 

総評

9勝8敗

一時はプレーオフの第5シードまで上り詰め、プレーオフ進出はほぼ確実とまで言われながらも、最終2戦で連敗し、プレーオフ進出を逃す結果となりました。特に、最終週では当時たった2勝しかしていなかったJAXに敗戦しプレーオフを逃すという、なんとも後味悪いシーズンでした。

今シーズンの感想を一言で言うならば、とにかく要所で勝ちきれなかったシーズンだったかなと。大量リードしていながら後半追いつかれ、OTの末第逆転負けしたW5のBAL戦、同じくOTまでもつれこんだ末敗戦したW8のTEN戦、そしてW16、W17のLVとJAX戦。このうちどれか一つでも勝てていればプレーオフ進出出来ていた可能性が高いだけに残念です。特に、BUFやNE、ARZなど強敵相手に勝利を収めており、期待値が上がっていただけになおさらです…。

総じて、チーム力としては低くはなかったはずですが、実力以上に勝ちきれなかったシーズンだったかなという印象です。

 

オフェンス

トータル:5901yd(16位)

ラン:2540yd(2位)

パス:3361yd(26位)

得点:451(9位)

 

全体的には昨年よりは強化されたオフェンスだったのではないでしょうか。特筆すべきはラン獲得ヤードリーグ2位。これはひとえにTaylor様によるものですが、例年にも増してラン偏重なオフェンスだったかなと。昨年よりも体感12・13パーソネル(2TE、3TE)や21パーソネル(2RB)の隊形が増えていた印象で、オフェンスにおいて意図してランが重視されていたのではないかなと思います。正直Taylor頼みがすぎることは否定できませんが、それでそれなりに結果が出ていたのも事実です。パスオフェンスに関しても、スタッツよりは体感良かったかなという印象です。(まあ、昨年までと比べてなので期待値が以上に低いためですが…)QB WentzになったことでRPOはじめ、クイックにショートやミドルにパスを投げれるようになりました。また、ロングのパスもしばしば成功させており、ディープの脅威も昨年よりはあったかなと。しかし、脆弱なパスプロとWentzの安定感の欠如がシーズンを通じて課題となっており、特に後半はパスが低調でした。毎度のラン止められたらジリ貧オフェンスになってしまうとやはり厳しかったなという印象です。

獲得ヤードの割に得点の成績は優秀です。ただ、この点に関してはもちろん決定力が上がったとも言えますが、こちらはディフェンスのターンオーバーで良いフィールドポジションからオフェンスを開始出来ていた点の影響も大きそうです。

 

ディフェンス

トータル被:5834yd(16位)

ラン被:1854yd(10位)

パス被:3980yd(19位)

失点:365(9位)

 

なんとも言えない成績。パスディフェンスに関しては非常に良くなかったです。特にパスラッシュが全くかからず、プレッシャー率ではリーグでもワーストクラス。一方で、今シーズンディフェンスは33ものターンオーバーを奪っており、これがディフェンスや試合結果に大きく貢献しました。しかし逆に言えば、ディフェンスはこのターンオーバーで誤魔化していた部分も大きく、これがなければより悪い成績となっていたかなと思います。

 

各ポジション振り返り

QB

Wentzのシーズンスタッツは3563yds、27TD、7INT。全体的に見ればまずまずの出来だったと思います。しかし、最終週のJAX戦での敗戦によって実際以上に評価を落としてしまった感は否めません。RPOオフェンスへのフィット、機動力、強肩でクイックに投げ込める等良さはあったのですが、パス成功率が低い、無茶なプレーが多い等欠点もはっきりしており、その点に関してはシーズンを通じてあまり大きな改善は見えなかったかなと。確かに最悪と言われていたイーグルスでの'20シーズンと比較すると、'21シーズンの成績は大きく回復したと言えますが、キャリア全体で比較すると、大きな伸びは見られず、正直Wentzという選手の天井が見えたかなという印象です。

総じて、良かった部分も多く、悪いだけでは決してありませんでしたが、Wentzで今後プレーオフスーパーボウルを目指すのは厳しかったかなという印象です。Wentzに関しては以下の記事でもコメントしていますので、ご参考までに。

 

jacoby-colts.hatenablog.com

 

RB

Taylor大覚醒のシーズンとなりました。1811yds、18TD、AVG5.5と堂々の成績。TENのHenryが途中シーズンエンドとなったことで、Taylorはぶっちぎりのリーディングラッシャーとなりました。さらに、めでたくプロボウラーにも選出されました。'20シーズンから活躍を見せていましたが、'21シーズンでは更なる進化を遂げ、リーグを代表するRBへと成長してくれました。前述したとおり、オフェンスは圧倒的Taylor頼みで、困ったらとりあえずTaylorにボール渡しとけといった感じだった訳ですが、それでも結果を出してしまうTaylor様すごすぎです。ジャージ買おうかな笑。

2番手HinesもウェポンタイプのRBでコルツオフェンスの重要なピース。特に2RBでTaylorと並ぶのは非常に強力ですし、相手からすればかなりいやらしかったでしょう。しかし、個人的にはもっとHinesを上手くいやらしく使ってほしいなと思います。

Taylor・Hinesのデュオは不動でしたが、控えには動きがありました。MackとWilkinsに代わり、21年のドラ外ルーキーDion Jacksonがシーズン中盤で3番手へと昇格しました。控えRBの世代交代でしょう。あまりまだ目立った活躍は見せていなかったので、今後に期待です。

 

WR

Pittman飛躍の年となりました。シーズン序盤からWentzのホットラインターゲットとなり、88rec、1082yds、6TDと昨年と比べて数字が大きく伸びています。また、ショートやミドルのパスだけでなくディープや競り合いでのキャッチ等も見せ、2年目でチームのエースWRへと成長してくれました。ただのカップル系YouTuberかと思っていましたが、嬉しい誤算です。

一方でPittman以外のWRたちがパッとしなかったのも事実。Campbellは中盤まで良いプレーも時折見せていましたが、途中怪我でシーズンエンド。Pascalも渋い活躍はしているのですが、要所でのキャッチ能力に欠ける印象。また、TYも流石に年齢からなのか、かつてのエースWRとしての活躍は難しかったのかなという印象です。そんな中でDulinは持ち前のスピードを活かした活躍を時折見せ、今後の活躍を多少期待させてくれました。

総じてエースWRはPittmanとなりましたが、やはり2番手が欲しいところ。WR2番手問題はIND永遠の課題ですね…笑。

 

TE

相変わらずパスとなると存在感の薄いユニット。Doyleもやはり年齢からか全盛期と比べると見劣りしました。ただ、それでも十分チームの貢献となる活躍を見せてくれていました。Doyle本当に今までお疲れ様でした。

Alie-coxはまた毎度の序盤プチブレイクを見せましたが、中盤以降は尻すぼみ感は否めず。ただ、ランブロック要員としては非常に優秀なのでラン重視のINDオフェンスには不可欠な存在。

Gransonはルーキーイヤーということで今後に期待といったところですかね。素早いレシービングタイプのTEなので、彼がパスターゲットとして成長してくれれば、2TE、3TEのランヘビーな隊形からでもパスを展開できるようになります。

 

IOL

予想外に出来の良くなかったユニット。C Kellyはパスプロでちょいちょい漏らしており、プロボウラーとしては物足りない出来。Growinskiもちょいちょい漏らしていました。一方Qは今シーズン怪我がちで欠場が多かったです。そのQで入った代役Reedは控えながら安定感あるプレーで支えてくれました。

 

OT

問題のユニット。RT Smithも今シーズン怪我がちで欠場が多かったです。問題だったのはLT。Fisherはランブロは良かったのですが、パスプロになるとボロボロでした…。その点、SmithやFisherの控えで出場機会の多かったPryorは無難なプレーで支えてくれていました。これだけプロボウラーや元プロボウラーが集まっていながら、OL全体的にパスプロがイマイチだったのは残念でした。

 

DI

NT StewartとDT Bucknerの不動のコンビ。特にいうことはありません。

 

DE

問題の穴ユニット。全くパスラッシュがかからず。期待の1巡ルーキーPayeは、シーズン序盤こそ苦戦していたものの、後半からは伸びを見せ、4サック、16プレッシャーを記録しました。ただ、1巡としてはまだまだ物足りないので、今後の伸びに期待です。その他はパスラッシャーとしては皆インパクトに欠けていた印象です…。

 

LB

WILLY Leonard、MIKE Okereke、SAM Franklinの布陣。大方安定したユニットだったかなと。Okerekeはシーズン重ねるごとに着実に成長していますし、Franklinも今シーズンはスターターとしては初のシーズンでしたが、概ね良かったかなと。しかし、特筆すべきはやはりLeonard。8FFと4INTという圧倒的ターンオーバー数でディフェンスやチームの勝利に貢献してくれました。特に要所でボールをFFする能力は凄まじく、“Leonard Punch”としてリーグ全体に知れ渡りました。毎年進化を遂げて必ずビッグプレーを引き起こすLeonardは正真正銘スターLBです。

 

CB

こちらも若手台頭の年となりました。特に’21シーズンで台頭したのがRodgers。彼はドラフト下位で当初はSterとしての起用と見られていましたが、控えでの出場の際に活躍を見せ、シーズン中盤から終盤では見事スターターローテに昇格しました。身体能力が高くスピードがあるのが魅力かなと。今後のさらなる飛躍に期待したいです。Ya-sinも’20シーズンと比べると概ね良かったのではないかなと思います。NCBのMooreはマンカバー能力は圧倒的に課題がありますが、プレーに絡む能力とビッグプレーを起こす能力はやはり高いなぁと。なんとも難しいところです。その他は特に言うこと無しです。

 

S

SS Willisはランストップに優れる典型的なSSタイプのSなのですが、2highのスキーム上得意でないディープカバーもさせられ、やられていたのでなんとも。FS Blackmonはシーズン途中でアキレス腱を断裂しシーズンエンド。以降代役としてSendejoやOdumらが出場し、大方無難にプレーはしていましたが、要所でのインパクトにはやはり欠けていた印象。層の厚くなかったSのスターター離脱は正直厳しかったです。

 

K

正KのBlankenshipが怪我でシーズンエンドし、以降代役としてBadgleyが務めました。控えとしてはかなり安定感あるプレーでしたが、50ヤード台の長いキックは狙っていけませんでした。

 

 

今回は2021シーズンを簡単に振り返ってきました。次回は今後の展望について書きたいと思います。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Carson Wentzを考える

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今回は、INDで2シーズン目となるWentzが今後どうなるかについて考察していきたいと思います。と思っていたのですが、まさかまさかの電撃トレードが報じられました。

そこで、今回はWentzトレードの報と併せて、Carson Wentzという選手について考察していきたいと思います。

 

目次

 

Wentzのトレードについて

今朝突如、WentzのWASへのトレードが電撃的に報じられ、まさに寝耳に水といった感じでした。

まずは、今回のトレードの内容から。

 

・コルツ 
22年3巡
23年条件付き3巡(70%以上のプレーで2巡へ)
22年2巡

コマンダー
Wentz
22年2巡

 

先日のWilsonのトレードの後でこの対価を見ると、正直かなりショボいですね。結果だけ見れば、コルツは大損したことになります。なにせ、3巡+1巡で買ったものが3巡+条件付き3巡へと値下がりしてる訳ですからね。

一方で、今回のトレードに際し、コマンダーズがWentzのサラリーを全て引き受けてもらえることになりました。そのため、コルツとしては、Wentzをトレードに出したことで、Wentzのキャップヒット28.3Mが浮き、69.8Mもの潤沢なサラリーキャップを得ることとなりました。

これを元手にトレードやFAでQBを探すのか、はたまたドラフトでQBガチャを回しに行くのか、そこら辺はまだほとんど情報がありませんが、それはまた別の機会に触れられればと思います。(追記:Matt Ryanが来ましたね笑)

 

WentzとオーナーIrsayの確執

ここでは、今回のトレードの経緯について、Wentzはたった1年でコルツを去ることになった訳ですが、そこにはどのような事情があったのでしょうか。

そもそも、今回のWentzのトレードは、実は前々からその兆候は現れていました。

3月初めに行われた会見で、コルツGM BallardはWentzについて「じっくり検討する」と述べており、Wentzの続投については明確にしていませんでした。そうしたことから、Wentzのトレードやリリースの噂はかねてより囁かれていました。

それが今回、コマンダーズとのトレードという形で現実の形となった訳です。

正直Wentzがコルツでのこの1年間、パフォーマンス面で精彩を欠いていたことは否定できないため、トレードに出されたこと自体は不思議ではありません。一方で、次のQBが決まっていない中でのWentzトレードはいささか急すぎたのではという意見もあります。ところが、今回のWentzトレードに関して、Wentzのプレー面での問題だけでなく、どうにもコルツオーナーIrsayとの確執もあったように思えます。

実は、シーズン序盤から、Wentzのリーダーシップの欠如やコロナワクチン未接種であることに、Irsayは不満を持っていたようです。また、コーチ陣の指導に対してもWentzが反発する部分もあったようです。加えて、最終週のジャガーズ戦での敗戦も、Irsayの不満を後押しする結果となりました。

Wentzはこうした誤解を解こうと、Irsayに対して面談を申し入れたそうですが、Irsayはこれを断ったとのこと。これに関しては、ただIrsayが街を離れていたからだと後に釈明されていますが、いずれにしてもIrsayが Wentzに対して不満を持っていたことは間違い無いでしょう。もし仮に今回のトレードがなかったとしても、Wentzとは袂を分つことになっていた可能性が高かったと思います。

 

Wentz評

ここでは、Carson Wentzを1年間見てきたの個人的な印象について触れたいと思います。

Wentzという選手については、以前このブログで考察しました。こちらも併せてご参考ください。

 

jacoby-colts.hatenablog.com

 

 

Wentzのコルツでのこの1年間についての私個人の率直な感想は、「Wentzで負けた試合はあっても、Wentzで勝った試合はなかった」です。

Wentzのこの1年間のパフォーマンスは全部が全部ダメだったという訳では決してなく、良かった部分も多くありました。ただ、勝った試合の多くはTaylorによるところが非常に大きく、結果的にWentzの貢献は薄い印象となってしまいました。(「Wentzで勝った試合はなかった」は流石に言い過ぎ感もありますが笑。)一方でシーズン中盤のタイタンズ戦や最終週のジャガーズ戦などは、Wentzのパフォーマンスが敗北の大きな要因となっていたことは否定できず、彼が試合を壊してしまった場面が少なくなかったのも事実。そうしたことから、「Wentzで負けた試合はあっても、Wentzで勝った試合はなかった」というのが率直な印象です。

 

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(出典:Carson Wentz Stats, News, Bio | ESPN

スタッツで見ると、そこまで悪くはない印象です。特にTD数はリーグ全体で見ても良い成績です。ただ、前述したように、敗北時の圧倒的な印象の悪さから、実際以上に悪く見えてしまいます笑。

最悪と言われていたイーグルスでの'20シーズンと比較すると、'21シーズンの成績は大きく回復したと言えます。ただ、キャリア全体で比較すると、大きな伸びは見られず、正直Wentzという選手の天井が見えたかなという印象です。

'21シーズンでのWentzの良かった点は、彼の機動力。彼の機動力で状況を打開できた場面も少なくなく、'20シーズンのRivers時代には無かった大きな武器となっていました。また、Wentzはプレースタイル的に、Taylorを主軸としたRPOオフェンスに噛み合っていた点も良かったかなと思っています。

一方悪かった点は、まずパス成功率が低いこと。正直成功率は65%は欲しかったです。コルツのオフェンスがTaylorのラン主軸であった以上、パスは一つ一つの成功率が非常に重要にだったかなと思います。また、パス成功率が低く、コンスタントにパスでゲインできなかったために、結果的にはいつものTaylorのラン止められたらジリ貧オフェンスになってしまっていたかなと思います。(もちろんWentzだけの責任では決してないですが)そしてもう一点悪かった点は、とにかく無茶なプレーが多かったこと。特にプレッシャーがかかると片手でトスしようとする癖は最後まで抜けず、これによって試合が壊れた場面も少なくありませんでした。これはもう本人の性格的な問題によるところだと思うので今更矯正はできないだろうと思いますが、これによる弊害が結果として出てしまっているので、この点は悪かったかなと思います。

総じて、良かった部分も多く、悪いだけでは決してありませんでしたが、Wentzで今後プレーオフスーパーボウルを目指すのは厳しかったかなという印象です。

 

最後に

今回はWentzトレードの報に際して、Wentzについてコメントしていきました。私自身Wentzのことは応援していたので、残念な形となりました。コマンダーズでは、心機一転活躍してほしいなと思います。かつての古巣イーグルスと同地区というのも面白いなと思います。

改めて、Wentzのこの1年間の感謝と今後の活動への期待を込めて。

 

今回は以上です。最後までありがとうございました。

 

Gus Bradleyによる新ディフェンスを考える

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コルツの新DCに前LVのDC Gus Bradleyが就任したことは既に周知の事実かと思います。これに伴い、コルツディフェンスは新たなスキームとなるでしょう。そこで、今回は彼がもたらす新ディフェンススキームについて考察し、今後コルツディフェンスがどのような形となるのかを考察していきたいと思います。

 

Gus Bradleyという人物

まずは、Gus Bradleyという人物について。

'09〜'12シーズンにSEAのDCを務め、'12シーズンでは平均喪失ヤード306.2yd(リーグ4位)、平均失点15.3(リーグ1位)という見事な成績を記録。かの有名なLegion of Boomの立役者。その後、HCとなったJAXでは大成しなかったものの、以降LAC、LVとDCを歴任し、いずれも好成績を収めています。

彼のスキームの特徴は、LEOを用いた4-3、1high Cover3などといったものが挙げられ、ブリッツを多用するよりは、4メンラッシュでプレッシャーをかける方が好みだと思われます。

 

新DC Gus Bradleyがもたらすもの

では、次にBradleyのDC就任によってもたらされるディフェンスについて考察していきたいと思います。

Bradleyは先述した通り、4-3の使い手なので、昨年同様4-3は維持ということになるでしょう。個人的に選手層的にINDでは4-3の方が適していると思います。チーム・フロントの意向としても同様だったように思われ、今回の新DC Bradleyという人選はそこの部分も踏まえてのものだったのではないでしょうか。

さて、現状のコルツディフェンスの最大の課題はパスラッシュにあり、新DC Bradleyにまず求められるのも、このパスラッシュの改善、強化でしょう。

Bradleyに関しては、先にも述べた通り、ブリッツを多用するよりは、4メンラッシュでプレッシャーをかける方が好みだと思われます。以下は、直近のBradleyディフェンスのブリッツレートです。

 

2018 17% (30th)
2019 13.7% (32nd)
2020 16.3% (32nd)
2021 12.1% (32nd)

 

どの年も非常にブリッツのレートが低いことがわかります。この点、これまでのINDディフェンスの直近のブリッツレートのランクも、27th (2021), 31st (2020), 27th (2019) and 29th (2018)となっており、これと比較すると、ブリッツレートが低いという点では共通していると言えます。しかしながら、INDはパスラッシュにおけるプレッシャー率がリーグワーストレベルであったのに対し、Bradley指揮下の昨年のLVディフェンスは、プレッシャー率でリーグ15位を記録しています。もちろんパスラッシャーのタレント力の違いという点もあるでしょうが、Bradleyの手腕には大きく期待したいところです。Bradley本人は記者会見でブリッツに関しては、「必要ならば使う」と述べているものの、INDでいきなりブリッツを多用するという可能性は考えにくく、4メンラッシュでプレッシャーをかけていくというのが基本路線となるでしょう。

 

LEOがカギ

Bradleyのディフェンスにおいて、非常に重要な要素の一つが、LEOでしょう。ここではLEOについて紹介し、考察していきたいと思います。

LEOとは

LEOとはディフェンスのポジションの一つで、よくDEとOLBを合わせ混ぜたポジションのようと言われます。基本的にはウィークサイドの大外にセットし、そこからパスラッシュして相手QBにプレッシャーをかけるのが仕事です。

通常の4-3では、両DEは左右固定である場合が多いのに対し、LEOディフェンスでは、役割によってセット位置が決まる点で異なります。

前述した通り、LEOは基本的にウィークサイドの大外にセットし、そこからパスラッシュして相手QBにプレッシャーをかけるのが、第一の仕事です。そのため、2ポイント、3ポイントあるいは4ポイントセットを問わず、LEOは相対するOTと1on1で打ち勝ち、プレッシャーをかけることが求められます。また、フロント全体としても、LEOがOTと1on1の勝負ができるようアライン等が工夫されています。例えば、下図では(ディフェンスから見て)左サイドに他のDLを固め、LEOのセットしている右サイドにスペースを開けてアラインさせることで、LEOがOTと広く1on1の勝負をすることができるようになっています。

f:id:jajacoby:20220309185926j:image

(出典:

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.si.com/nfl/colts/.amp/film/gus-glossary-leo-position%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

 

このように、LEOの第一の仕事はパスラッシュですが、パスラッシュだけこなしてれば良い訳ではありません。ウィークサイドのランに対しては、LBのサポートが薄いため、LEO自らが楔を打ち込み、ランストップすることが求められます。

 

LEOに求められる素質・能力

LEOというポジションの概念については、上記の通りです。ここでは、LEOポジションをこなすために求められる素質や能力について説明します。

LEOに求められるのは、次の2つです。

①  Length

②  Burst

 

まず、①について、これは特に腕の長さです。近年のNFLでは、体格も大きく腕も長いOTが多く、そうしたOTたちと1on1の勝負をするLEOにも、腕の長さが求められるという訳です。

そして、重要なのが②のBurst。これは日本語訳するの難しいんですけど、勢いとか突破力とかスピードとかクイックネスなどといったイメージでしょうか。LEOの第一の仕事であるパスラッシュや、スクリメージライン付近でプレーするためには必要不可欠な能力です。

上記①、②は基本的にはDEに求められるものでもあります。しかし、一般的なDEと比べると、LEOには体格よりもスピードやクイックネスの方がより重視されます。

 

誰がLEOをやるのか

ここまで、LEOについて説明しました。さて、問題はBradleyのもとで、このLEOというポジションを誰が担当するのかという点です。

この点、現状第一候補に上がっているのが、昨シーズンのドラ1DE Kwity Payeです。私自身、LEOにはPayeが適任なのではないかと思っています。

Payeは6'2"、261ポンドとリーグの中では小型のDEで、腕の長さもそこまでです。しかし、スピードやクイックネスに関しては、DEの中でも優れたものを持っています。この点、LEOの素養がありそうです。

肝心のパスラッシュ能力ですが、シーズン序盤こそ苦戦していたものの、後半からは伸びを見せ、4サック、16プレッシャーを記録しました。LEOとなれば、彼の強みであるスピードやクイックネスをより活かすことができるため、PayeはLEOとして大成することができるかもしれません。

また、Payeはランストップの面では、コンスタントに活躍を見せていました。LEOには高いランストップ能力も求められますが、この点でもPayeはLEOに適した素養を備えていると言えそうです。

このように、PayeはLEOとして起用されることで、さらなる活躍を期待できるのではないかと思います。BradleyがPayeをどのように起用するかは注目です。

ちなみに、Payeの他には、Banoguや TurayがLEOの候補となるでしょうか。

 

パスカバー

Bradleyのパスカバーの特徴は、1high、Cover3メインのカバーであるといえます。SEA時代、かの有名なLegion of Boomを築き上げました。今年はこのカバースキームの割合が増えることが考えられます。

この1high Cover3というのは、個人的にはDBの個の力が強く求められると考えています。まず、Cover3の場合、WRの縦のルートに対しては、原則CBが 1on1で対処する必要があります。この点、1on1の勝負に弱い現状のINDのCBたちでは不安です。また、1highではFSも広い範囲をカバーする能力が求められます。現FSのBlackmomは典型的な2highタイプのFSなので、1highのスキームにどこまでフィットするかは疑問です。一方で、SSのWillisはランストップに優れた典型的なSSタイプなので、1highのスキームにフィットするでしょう。

Bradleyの1highの功績は、SEA時代の最強DB軍団の存在も大きく、現INDのDBたちでそれを再現できるかは疑問です。しかし、昨シーズンまでミドルゾーンのパスにやられることも多かったため、上手くいけば、今回の1high Cover3メインのカバーへの移行が、その解決策となるかもしれません。

 

総評

Gus BradleyはINDのディフェンスを建て直す使命を与えられ、INDへとやってきました。その手腕には要注目です。

ところで、建て直しとは言ったものの、実際INDのディフェンス陣は、今年各ポジションからプロボウラーを排出しており、戦力としてはそこまで悪くはないと思っています。この点、Bradleyも各ポジションでのリーダーシップを常に求めており、各ポジションにプロボウラーを有するINDの現有戦力に対しては好意的に捉えているようです。特にBucknerについては、「あのような3テクがいることは、非常に良い基盤となる」と評しています。

 

Bradleyは「優れたディフェンスとは試合結果にある程度の影響力を持つものだ」と述べています。そして、「私たちがやろうとしていることはまさにそうしたディフェンスを築き上げることだ」とも述べています。戦力的に粒揃いのディフェンス陣を有しながら、INDディフェンスが昨シーズン大きな成果を上げれなかったのは、まさにこの「試合結果への影響力」が足りてなかったからだと思います。Bradleyには、INDの現在のロスターに自分のスキームを取り込みつつ、選手の長所を最大限に生かすことで、影響力のあるディフェンスを築き上げてほしいと思います。

期待しています。

 

今回は以上になります。ありがとうございました。

 

参考記事

https://www.si.com/nfl/colts/news/colts-dc-gus-bradley-add-to-defense

https://www.si.com/nfl/colts/news/colts-kwity-paye-leo-gus-bradley

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.si.com/nfl/colts/.amp/film/gus-glossary-leo-position%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

https://coltswire.usatoday.com/2022/02/13/indianapolis-colts-gus-bradley-not-opoosed-blitz-defense/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルツ 2021シーズン中間レビュー②(ディフェンス・ST編)

今回は前回に引き続き、コルツのシーズン中間レビュー②(ディフェンス・ST編)をやっていきたいと思います。

中間レビュー①(総評・オフェンス編はこちら)

jacoby-colts.hatenablog.com

 

 

ディフェンス

まずはスタッツから

参照 2021 NFL Team Passing Defense Stats | ESPN

2021 NFL Opposition & Defensive Statistics | Pro-Football-Reference.com

 

Total YDS:4447yd

Total YDS/G:342.1yd(14位))

Rushing YDS:1454yd

Rushing YDS/G:111.8yd(16位))

Passing YDS/G:2993yd

Passing YDS/G:230.2yd(12位))

Point:283

Point/G:21.8(9位))

 

スタッツから見ると、今年のコルツディフェンスはなんとも言えない微妙な成績。どの項目でも平均以上の力はあるものの、特に秀でたものもないといった感じです。

全体的には昨年とそこまで大差はありませんが、昨年よりも大きく伸びた項目が一つだけあります。それはTurnoverです。このTurnoverというのは今シーズンのコルツディフェンスの最大の特徴と言えるでしょう。昨年のシーズン全体を通してのTakeawayが25回であるのに対して、今シーズンはW14終了時点にして29回。この数字はリーグ全体でもトップです。またTO %(総ドライブ数に占めるオフェンスチームのターンオーバーで終了したドライブの割合)も昨シーズンが14.3%なのに対して今シーズンは18.9%と大きく数字が伸びています。

今シーズンのコルツディフェンスは素の実力で言えばそこまで高くはありませんが、このターンオーバーで何とか誤魔化しています。また、ターンオーバーによって、オフェンスが敵陣の有利な地点から開始されることが多く、それがオフェンスの得点数4位という成績にもつながっています。コルツのターンオーバー・レシオ(Takeaway数 − Give away数)も+13とリーグでトップ。相手にターンオーバーをさせて勝つというのが現状のコルツの戦い方と言えるでしょう。

一方で、昨シーズンと比べて大きく成績を落とし、課題となっている点もあります。それがパスラッシュです。昨シーズンのプレッシャー率が23.3%であるのに対して今シーズンは19.4%と大きく下がっています。これは昨シーズンの主力DEだったHoustonとAutryの流出によるところが大きいと思われます。紙パスラッシュという大きな弱点を抱えています。

総じて、決して強いとは言えないディフェンスですが、上述した通りターンオーバー等ビッグプレーでそれを誤魔化しているのが、現状のコルツディフェンスです。

 

それでは各ポジションについてコメントしていきたいと思います。

 

IDL

DT Buckner、NT Stewartの安定の布陣。DT Bucknerは一応チームのサックリーダーではありますが、昨シーズンと比べると存在感が若干物足りない印象。一方、最近存在感を示しているのがDT Taylor Stall worth。3つのサックをあげる良いパスラッシュに加え、ランストップ等でもビッグプレーを見せています。層の厚さという面でも良いユニットと言えるでしょう。

 

DE

現状ディフェンスの最大の課題となっているユニット。エッジラッシュでのプレッシャーがほとんどかかっていません。昨シーズンの主力だったHouston、AutryがFAで流出したことが大きいと思われます。特にAutryが新チームタイタンズで活躍しているところをみるに、彼だけでも残すべきだったのではと思ってしまいます。一方、今シーズンのドラフト1巡で指名したルーキーDE Payeに期待がかかりますが、現状彼のサック数は3つです。シーズン序盤は全くといって活躍出来ていませんでしたが、ここ最近多少の活躍を見せるようになりました。とはいえ、1巡指名ですのでこの程度の活躍では到底満足できませんので、さらなる活躍を期待したいと思います。また、2巡指名のOdeyingboもまだまだ大きな活躍は少ないので、今後に期待です。

DEユニットで最もパスラッシュが出来るのは個人的にTurayだと思っています。ただ、彼は完全なパスラッシュタイプで、シチュエーションによってDEを使い分けるコルツディフェンスではそこまで活躍の機会は多くありません。

長々と書きましたが、結論は誰でも良いのでパスラッシュしっかりやれ!ということです笑。

 

LB

SAM Franklin、MIKE Okereke、WILLY Leonardの布陣。Franklinは無難な活躍を見せており、Okerekeもシーズンを重ねるごとに着実に成長を見せています。

しかし、ここではLeonardについてコメントしたいと思います。彼はやはり素晴らしいLBですね。彼のビッグプレー能力は特筆すべきものがあります。今シーズン彼のINT数は2、FRは2ですが、特筆すべきはFF数5。彼のFFがチームのターンオーバー数の多さに直結しています。今や“Leonard Punch”は相手にとって大きな脅威となっています。

ちなみにLeonardはトレーニングの一環でボクシングも行なっており、本人曰く「相手は俺のタックルを警戒しているから、ボールがルーズになる瞬間が分かる」とのこと。毎年進化を遂げて必ずビッグプレーを引き起こすLeonardは正真正銘スターLBであり、コルツディフェンスの宝です!

 

SF

本来スターターはSS Willis、FS Bucknerでしたが、Blackmonはアキレス腱断裂でシーズンエンド、Willisも中盤にIR入りし、つい最近復帰しました。その間はSendejoやOdumが代役を務めました。パスカバーはさておいても、ランストップ能力が高く、ビッグプレーメーカーのFS Blackmonの離脱はかなり痛手です。代役Sendejoも大方良いですが、ここぞという場面でミスが多い印象です。一方、OdumはBUF戦でINTを見せるなど活躍を見せていました。もう少しOdumを起用しても良いのではと思います。

 

CB

RCB Rhodes、LCB Ya-sin、NCB Mooreの布陣。NCB Mooreはマンツーマン能力には課題があるものの、ランストップやINT等ビッグプレーメーカーとしての能力はやはり高いなと思います。大外CBも当初は不安があったものの、最近はYa-sin、Rodgersの若手コンビが良い感じです。最近はYa-sin、Rhodes、Rodgersの三者でローテとなることが多いです。特に個人的に期待しているのがRodgers。当初はSterとしての起用と見られていましたが、今シーズンは身体能力の高さを活かしたプレーで、2INTを含む活躍を見せており、嬉しい誤算です。若手CBがさらなる飛躍を見せれば、穴ユニットからの脱却も現実味があります。

 

ST

ここでは、Kについてコメントしていきたいと思います。

正K BlankenshipがW5終了後にIR入りしたことで、Kは代役のBadgleyが務めています。彼はそこまで長いキックは無いものの、ここまでミスは一回と非常に良い成績です。正直代役Badgleyでも全く問題がないため、Blankenshipが復帰した時、正Kを誰にするのかは非常にややこしい問題となりそうです。

 

ここまで、シーズンの中間レビューを行ってきました。スロースタートながら、チーム力としては確実に上向きになっていると思います。

最後に最新のプレーオフピクチャーについても触れたいと思います。

 

最新プレーオフピクチャー

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参照 2021 NFL Playoff Standings | ESPN

 

W14終了時点でのプレーオフピクチャーです。W14ではCIN、BUFが敗戦したため、コルツが第6シードへと昇格し、プレーオフ圏内へと入りました。コルツの残りの対戦相手はNE、ARI、LV、JAX。強敵揃いですが、勝ちを積み重ねていくしかありません。

ちなみに、とある見解によると、現状コルツのプレーオフ進出の可能性は66%、来週のNEに勝てば86%に跳ね上がるとのこと。そういう意味では来週のNE戦がプレーオフ進出の是非をかけた運命の分かれ道。プレーオフ進出を目指すならマストウィンの試合です!

FOR THE SHOE!!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルツ 2021シーズン中間レビュー①(総評・オフェンス編)

NFLはついにW14と大詰めに入りつつあります。W14はコルツはバイウィークなので、今回コルツのこれまでのシーズンの中間レビューをしていきたいと思います。

 

総評

7勝6敗 地区内2位 プレーオフ第9シード

なんとも言い難い成績ですね。良くもなく悪くもなくといったところでしょうか。

スケジュール全体としては、序盤こそ負けが立て込んでいましたが、W5以降は勝ち星を重ね、何とか勝ち越しすることが出来ています。しかし、地区内でみると、最大のライバルであるタイタンズに2敗してしまったのがかなり痛いです。これにより地区優勝の可能性はかなり低くなってしまいました。いい加減地区優勝してほしいところなんですけどね…。

そうなるとプレーオフ出場のためにはワイルドカード枠、すなわち第5〜7シードに滑り込む必要があります。さて、この点現状のプレーオフピクチャーは以下の通りです。

 

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2021 NFL Playoff Standings | ESPN

 

全体的にAFCは混戦の様相をなしていますが、その中で現状コルツは第9シードと微妙な位置。ワイルドカード枠に滑り込むためにはコルツが勝利を重ねることはもちろんですが、上位のチームが落ちてくることも願わなければいけません。しかし、コルツはAFC内での現状の勝率は6-3とかなり良い成績です。したがって同じ勝率で並んだ場合はコルツは有利となります。それらも加味して考えると、プレーオフ出場のためにはバイ明けの残りのスケジュールNE、AZ、LV、JAXのうち3勝はしておきたいところです。いずれも強豪相手なので決して簡単なことではありませんが。

 

さて、プレーオフ戦線の話はここまでにして、これまでのコルツのシーズン運びについてコメントしていきたいと思います。

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2021 Indianapolis Colts Schedule | ESPN

今シーズンもいつものスロースタートを発揮しており、序盤は負けが立て込んでいましたが、W4あたりから次第に好転し、その後は着実に勝ち星を増やしています。全体的にはチーム力は着実に成長しており、戦力的にも決して低くないかなという印象です。ただし、懸念点、課題は「勝負弱さ」だと思います。W4以降で負けた試合はBAL、TEN、TBですが、いずれも惜敗と言えます。BAL戦は試合序盤からリードを奪い、優位に進めていたもののパスディフェンスが崩壊して最後の最後に追いつかれてOTに持ち越まれた末に敗戦。TEN戦はゴタゴタはありつつも4Qラスト1分ほどでなんとか同点に追いつきOTへ突入するも敗戦。TB戦も序盤こそリードしていたものの、度重なるミスによるターンオーバー連発で逆転され、それでも最後まで喰らい付きましたが結局敗戦。上記いずれにおいても、得点的には惜敗と言えますし、むしろ勝っていてもおかしくない試合でした。こうしたことからもチームの戦力は決して低くはないと思います。しかし、そうした僅差の試合で勝利しきれていないため、勝負強さには欠けていると言わざるを得ません。プレーオフ出場をかけたバイ明けの4戦ではこの勝負強さが重要になってくると思いますし、仮に出場できたとしても、ポストシーズンで勝ち上がってくためには特にこの勝利強さが必要不可欠でしょう。アメフトという戦略のスポーツにこのような精神論的な話を持ち込むのは気が引けますが、個人的にはそうした要素も大切かなと思います。

それでは、以下もう少し具体的にこれまでのシーズンについてレビューしていきたいと思います。

 

オフェンス

まずはスタッツから

 

Total YDS:4785yd

Total YDS/G:368.1yd (11位))

Rushing YDS:1972yd

Rushing YDS/G:151.7yd(2位))

Passing YDS:2813yd

Passing YDS/G:216.4yd(22位))

Point:371

Point/G:28.5 (4位))

 

参照2021 NFL Team Total Offense Stats | ESPN

 

スタッツを見ればわかる通り、昨年にも増して露骨にランヘビーなオフェンスとなっています。これによりPassingのスタッツが22位ながら、Totalでは11位につけています。注目したいのがPoint。コルツは4位の得点数とのこと。これには少し驚きましたが、昨シーズン特に課題だった得点力という部分に関してはかなり改善されているようです。オフェンス全体で見ても、コルツのオフェンスは昨シーズンと比べればかなり強化されて良いオフェンスとなったと言えるのではないかと思います。

それでは以下、個人的に気になっているポイント等をコメントしていきたいと思います。

 

Taylorのランを軸としたオフェンス

上記のようにコルツオフェンスが好調な最大の要因は(ほぼTaylorのマンパワーによる)超強力なランオフェンス。Rushing獲得ヤードは2位となっています。また、昨年よりも体感12・13パーソネル(2TE、3TE)の隊形も増えている印象で、オフェンスにおいて意図してランが重視されていると言えるでしょう。

こうした超強力ランオフェンスの要は当然Taylor様です。Taylorについてはまた後述するとして、実際コルツはTaylor頼みのオフェンスであることは否定できません。しかし、Taylorを軸とすることでオフェンスが好調となっているのも事実だと思います。そこで、ここではTaylorがコルツオフェンスに与えている相乗効果について少し触れたいと思います。

 

1. Taylor+Hines

これまた体感ですが、21パーソネル(2RB)の隊形も昨年と比べて増えている印象です。これによりTaylorとHinesという2大RBがフィールドに同時にセットすることになります。この点、Hinesも優秀なRBですが、エースRBタイプというよりはウェポンタイプのRB。そのため、TaylorというエースRBの裏として起用されることで最も彼は輝くといえます。実際、TaylorをフェイクとしたHinesのランやスウィング、その他パスコースに出るプレーも多く見られ、オフェンスのバリエーションという点に関して非常に効果を挙げているように思います。そして相手ディフェンスがHinesもケアするようになると、結果表のTaylorのランが出るという、非常に良い好循環が生まれています。

 

2. Taylor+RPO

現在、コルツオフェンスではRPOが多用されていますが、Taylorという強力なRBがいることで、こうしたRPOはより有用なものとなっています。この点、後述するようにQB Wentzの加入も大きかったでしょう。個人的には、こうしたRPOはコルツオフェンスにとってかなり大きな武器となっていると思います。特に2nd, 3rd-ショートの場面で大きな武器となっていると思います。RPOにより上記のような場面での決定力は昨年よりもかなり良くなっているのではないかという印象です。

 

Wentzの加入

Wentzの加入もやはりコルツオフェンスの好調にとっては大きいです。Wentz個人に関してはまた後述するとして、ここでは彼がコルツオフェンスに与えている影響についてコメントしていきたいと思います。

結論から言えば、Wentzの加入によってパスオフェンスが昨年よりも強力となった点が大きいと思います。QB WentzになったことでRPOはじめ、クイックにショートやミドルにパスを投げれるようになりました。また、ロングのパスも積極的に狙うことができるようになりました。一時期はディープボールをぶん投げてDPIをもらってゲインするということもやっていましたが、TEN戦でのINTを機にこうした無茶投げは減ってきたなという印象です。それでもTB戦でのDulinへの1発もあり、ディープへの脅威という点に関しては昨年と比べれば遥かに改善されていると言えるでしょう。また、Wentzの脚力を活かしたBootsやRollのパスも見られるようになり、パスプレーのバリエーションは昨年と比べてかなり広がりました。さらに、Wentzはプレッシャーからのエスケープ能力が高く、自らQBスクランブルでゲインする場面も少なくありません。このように、苦しい場面でもQB自ら状況を打開出来るようになった点も昨年からの強化ポイントと言えるでしょう。まとめると、Wentz加入によって、①RPO含め、ショートやミドルのパスの成功率が上がり、②ロングパスでディープの脅威を増加させ、③脚力を活かしたBootsやRollなどパスプレーのバリエーションを増やし、④エスケープ能力やQBスクランブルで苦しい場面でもQB自ら状況を打開できるようになりました。そしてその結果、パスオフェンスが昨年と比べて強化されました。

コルツのパスオフェンスに関しては、スタッツではPassing獲得ヤードは22位と低い位置にありますが、これは決してコルツのパスオフェンスが悪い訳ではないと思います。実際、Wentzのパス獲得ヤードは2948ydで、ランキングでは10位となっています。おそらく、もともと今年はランヘビーなオフェンスな上、そのランだけである程度勝ててしまうため、パスの回数が相対的に減り、スタッツには現れにくいのではないかなと思います。

 

それでは以下では各ポジション、選手についてコメントしていきたいと思います。

 

QB 

・Carson Wentz

266-420(63.3%)/ 2948yd / 22TD / 5INT / 22 SACK

 

スタッツとしてはまずまずな印象。ただ、パス獲得ヤード2948ydは10位にランクインしており、また上述したような貢献を踏まえると、全体的には良く活躍してくれていると言えるのではないでしょうか。

ちなみに、Wentzのトレード対価に関して、ほぼほぼ来年の1巡をイーグルスに差し上げることになるでしょう。正直Wentzのこれまでのプレーについてはあまり詳しく見ていないので分からないのですが、少なくとも現状のコルツでのWentzは昨年のような暗黒期からは復活していると言えますし、1巡+3巡に見合う活躍をしてくれていると思います。今後も彼の活躍に期待したいと思います。

 

RB

エースRB Taylor様にウェポンのHinesというRBデュオはもちろん不動ですが、控えRBに関しては最近動きがありました。4番手Wilkinsは病気?を理由に休みが続き、ロースターからウェイブされました。また3番手Mackもトレード期限前までは出番がそこそこありましたが、トレード期限後は一転してヘルシースクラッチに。そして代わりに今年のドラ外ルーキーDeon Jacksonが3番手となりました。これに関しては、おそらくTaylor、Hinesの契約にお金を回し、控えRBは若手で安く済ませようという意図なのではないかと思います。

 

・Jonathan Taylor

1348yd / AVG 5.6yd / 16TD / FUM 3 / FD 86

 

昨年から活躍していましたが、2年目の今シーズンはまさに大覚醒の年。ラン獲得ヤードは1348yd。TENのHenryが怪我で離脱している今、ぶっちぎりのリーディングラッシャーです。ランでもパスでもとりあえずTaylorにボールを渡しておけば活躍してくれるため、コルツオフェンスはほぼTaylor個人軍と言われても仕方ありません。まさにTaylor様様です。

 

WR

Taylorと同期の2年目Pittmanのブレイクが嬉しい誤算でした。シーズン序盤でしばしばWentzのターゲットとなったことでコネクションが構築され、現在ではWentzとPittmanでホットラインが構築されています。また今シーズンは昨年のようなショートやミドルだけでなく、ディープでのターゲットとなったり、その体格を活かした競り合いのキャッチも見せるなど、コルツの新エースWRへと成長してくれました。正直今シーズンでここまで劇的に伸びるとは予想していなかったので、嬉しい誤算です。

また、Dulinも当初はSter枠かと思っていましたが、直近の試合ではそのスピードで存在感をアピールしており、こちらも嬉しい誤算です。

一方、TYは流石に年齢からなのか、怪我が多い印象で、従来のようなエースWRとしての活躍は厳しいかもしれません。しかしルート系のWRとしてはまだまだ頼りになる存在であることは間違いありません。

また、Campbellも良い活躍を見せていましたが、中盤で怪我でIR入りしてしまいました。

Wentzのターゲットとしては決して十分とは言えないかもしれませんが、Pittmanの存在はかなり大きいと思います。

 

TE

パスターゲットとしてはAlie-Coxは序盤から中盤にかけては活躍を見せていましたが、ここ最近は少し控えめ。昨年同様プチブレイクで終わってしまうのでしょうか。しかし、彼のブロッキング能力はパスターゲット抜きにしても必要な存在です。一方、Alie-coxと入れ替わるようにここ最近活躍し始めているのがDoyle。彼も年齢的にはベテランですが、まだまだ一線で活躍出来そうです。ここで気になるのが、今年のルーキーTEのGranson。彼はスピードやクイックネスに長けたレシービングタイプのTE。彼もここ最近スナップ数が増えており、次第に活躍を見せるようになっています。彼がより成長すれば、TEの多いヘビーな隊形からでもRPOのようなクイックなパスを展開できるようになるので、今後彼の成長と出番の拡大に期待したいと思います。

 

OL

LT Fisher、LG Q 、C Kelly、RG Growinski / Reed、RT Smithの布陣。RGはQの離脱中に控えとして出場し活躍を見せたReedがGrowinskiとローテ。しかし、ここ最近のスナップ数を見るに、スターターはGrowinskiに落ち着きそうです。

さて、プロボウラーを3人も擁する強力なOL陣がコルツオフェンスの取り柄だったのですが、今シーズンはそれにしては物足りない出来です。特にパスプロテクションが安定せず、Wentzはすでにサックを22回も浴びています。新加入のLT Fisherは前評判通りパスプロは苦手なようで、強力なEdgeラッシュー相手にはしばしばやられています。しかし、それだけでなく、C KellyをはじめIOLも精彩を欠いており、やられることが多々あります。パスプロが安定しないとパスオフェンスが厳しくなってしまうので、ここは要改善です。

 

ここまで総評とオフェンスについてレビューしてきました。思ったより長くなってしまったので、ディフェンスとスペシャルについては次回の②に回したいと思います。

FOR THE SHOE!!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021 W11 コルツ vs ビルズ プレビュー

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現在5-5のコルツ。W11の相手はビルズ。昨年のプレーオフでの雪辱の相手です。今回もプレーオフをかけた大一番。手強い相手ですが、なんとか勝利したいです。

 

Injury

コルツ

クエッショナブル

LB Darius Leonard

 

非常にヘルシー。とはいえ、万が一Leonard様がアウトだったらかなりきつい…。

 

ビルズ

・クエッショナブル

LB Edmunds

 

向こうも大方ヘルシー。

 

トランザクション

コルツ

・S Jahleel AddaeをPSから53ロースターへ昇格。CB Anthoney Cheasleyをウェイブ。

 

それでは以下プレビューです。

 

オフェンス

ビルズディフェンスはトータル喪失ヤード1位と非常に強力。しかし、こちらのディフェンスを考えると、やはりこちらもある程度得点できないと厳しいでしょう。また、ターンオーバー数も1位なので、INTには注意です。

 

ラン

ビルズディフェンスはラン喪失ヤードは3位。しかし、これは対戦相手のランが弱かったことも一因にあるのでは?というのが個人的な推測です。ですので、Taylor様に無双してもらうしかありません。ちなみに、昨年のプレーオフでの対戦時には、こちらのランに対して積極的にブリッツを入れて止めに来ていた印象なので、ランが出せればPAなどのチャンスに繋がることができるかもしれません。

 

パス

やはり課題はここ。新エースPittmanの活躍に期待するしかありません。また、TYも今シーズンはまだ存在感が薄いので、そろそろ活躍してもらいたいところ。ただし、相手DBは軒並み強力で、INT数も多いので、無茶投げには要注意です。特にWentzの苦し紛れの片手トスは非常に危険。

また、パスラッシュもRousseauら要注意Edgeがいるので、パスプロも不安っちゃ不安。ただ、先週のようにブリッツを多用されなければ崩壊することは無いと思います。

 

ディフェンス

今試合の鍵。強力ビルズオフェンスをどこまで抑えられるかが重要ななります。個人的な意見ですと、ビルズが負けたタイタンズ戦、ジャガーズ戦ではいずれもパスラッシュでプレッシャーをかけ、QB Allenのミスを誘ったのが功を奏したと考えています。ビルズオフェンス攻略の鍵はそれかなと。そうなると、紙パスラッシュのコルツは大変分が悪い訳なんですが…。ですので、こちらが今度は積極的にブリッツをかけていきたいところです。

 

ビルズはランで1000yd近く稼いでいますが、このうちQB Allenが300ydほどを占めています。したがって警戒すべきはAllenのランやスクランブルとなります。Leonard様をスパイにつけるのが得策かと思われます。

しかし、スクランブルをケアしすぎるとパスにやられるというジレンマ。相手は大エースDiggsの他にもBeasleyにSandersと優秀なターゲットが揃っています。こちらはYa-sin、Rodgersの若手CBコンビに期待するしかありません。また、こちらは両SFがどちらも控えというのがここにきて最大の懸念点です。ただでさえDBのマンパワーも弱く全体的なカバーも弱いので、なおさら積極的にパスラッシュをかけて一か八か攻めに行くほかありません。

パスラッシュに関しては、相手のIOLはそこまで強くないので、Buckener、Stewart、Stallworthらでしっかり中からプレッシャーをかけていきたいです。

最後に唯一のチャンスはターンオーバー。実はコルツはターンオーバー数2位。QB Allenはボールセキュリティが甘いので、Leonardパンチ始め積極的にボールを狙っていきたいです。ターンオーバーでチャンスを作り出せれば、可能性が出てきます。

 

強力な相手ですが、そういう相手に対しても勝利できなければこの先はありません。そういう意味では大一番。とにかく頑張れ!

FOR THE SHOE!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。