2022 コルツ ロースター分析とシーズンの展望
シーズン開幕も間近に控えた今回は、コルツのロースター分析とシーズンへの展望について取り上げたいと思います。
ロースター分析
まずはロースター分析から。
※ 今回取り上げるのはロースター発表時のものではなく、最新のものです。
※ 太字は予想スターター
QB(3)
Matt Ryan、Nick Foles、Sam Ehlinger
毎年QBが変わっていますが、今年はMatt Ryan。安定感があり、試合を壊すようなことはないと思いますが、プラスアルファでどこまでパスオフェンスを引っ張っていけるか注目です。TBのBrady、LARのStaffordに続き、Ryanにも新天地でのリング獲得を成し遂げてほしいです。
控えはこれまたベテランNick Foles。HC Reichの盟友ともいえるでしょう。ただ、プレシーズンを見た限りでは、衰えの兆しが。ただこれまでのバックアップとしての経験の深さは間違いなく彼の強みでしょう。
サプライズとなったのが3番手の若手Ehlingerのロースター入り。プレシーズンでは光るプレーを見せてくれました。RSでも彼のプレーを見てみたかったのですが、ひとまず控えへ昇格することが彼の当面の目標となるでしょう。
RB(3)
Jonathan Taylor、Nyhime Hines、Dion Jackson
今シーズンも基本はTaylor、HinesのDuo体制となるでしょう。今シーズンのオフェンスも結局はTaylor頼みとなるでしょう。多くは語りません。彼ならやってくれるでしょう笑。Taylorには2年連続のリーディングラッシャーを目指してほしいです。
Hinesも単なる控えRBではなく、ウェポンとしてオフェンスには欠かせない選手です。特にQB Ryanはチェックダウンに投げることも多いので、昨年のATLのCordarrelle PattersonのようにRyanのお気に入りのターゲットとなるでしょう。Hinesが今シーズンはどのように起用されるのか楽しみです。
3番手はDion Jackson。Lindseyらライバルとのポジション争いに勝利し、3番手をつかみ取りました。まだまだ2年目ですし、成長が楽しみな選手です。
WR(6)
Michael Pittman Jr.、Parris Campbell、Alec Pierce、Ashton Dulin、Mike Strachan、Dezmon Patmon。
スターターはおそらくX Pierce、Z ピト、Slot Campbellの布陣。ピトはあの図体のわりにスクリーンで走ったりクロスルート走ったりと意外と器用なタイプですし、他方Pierceはカレッジ時代から基本的に相手CBと1on1で勝負するプレースタイルでしたので、この布陣は割と妥当かなと。ピトはエースWRへ成長してくれましたが、その下の2番手が育っていないのがこのユニットの大問題。誰でもよいので2番手出てきてほしい笑。また毎年の懸念がCampbell。実力はあるといわれていますが、毎年怪我でほとんどシーズンに出場できていません。しかし、現状のWRユニットは身長のデカい脳筋タイプのWRばかりなので、Campbellのようなルートランナー系のWRは貴重な存在です。そのため、今年こそヘルシーに出場して、活躍を見せてほしいです。
控えは昨シーズンから頭角を見せていたDulin、毎年プレシーズンで無双するStrachan、そして今季のプレシーズンでアピールしたPatmon。とにかく誰でも良いので活躍してほしい笑。
TE(3)
Mo Alie-Cox、Jelani Woods、Kylen Granson
正直なところ、Doyle引退により戦力ダウンしている感が否めません。やはり万能型TEとしてブロッキングからレシービングまで1人でこなしていたDoyleの抜けた穴は大きいです。
近年のTEユニットは、パスにおいて全く存在感がなかった点が問題だったので、そろそろパスレシーブでインパクトのあるTEが出てきて欲しいです。その点、今年のキャンプで高評価だった6巡指名のルーキーOgletreeがアキレス腱断裂でシーズンエンドしてしまったのは悔やまれます。現有戦力で言えば、毎年プチブレイクすることに定評のあるAlie-Coxは、Doyle引退でTE1へと昇格したので、いよいよ本格的にブレイクしてもらわないと困ります。今ドラフト3巡指名のルーキーWoodsと2年目Gransonに関しても、プレシーズンではまだまだ大きなインパクトは残せていません。ただ、Woodsは6-6と圧倒的な体格でレッドゾーンでのターゲットとしての活躍が見込めます。なので、個人的にはワンチャンブレイクあるかなと淡い期待を抱いています笑。(Likely、Ruckertら他の中位指名ルーキーTEたちは皆活躍してるので、Woodsも活躍してもらわないと困る笑。)そういった意味ではレシービングに関してはRSでサプライズ上振れ要素はあるかなと。
個人的により懸念している点はブロッキング能力です。INDが昨季ランで大きなゲインをできていた要因の一つとして、Doyle、Alie-Coxの2人のTEが優秀なランブロッカーであったことが挙げられます。その点、現ユニットにおいては、Woods、Gransonはランブロック能力にまだまだ課題があり、信用できるランブロッカーはAlie-Coxのみです。INDは2TEの隊形を使うことも多いので、もう1人まともなランブロッカーが欲しいところ。ブロッカー不足で頼みのTaylorのランまで弱体化してしまうのはかなりの問題です。TEたちのランブロック能力は要改善です。
OL(10)
Ryan Kelly、Quenton Nelson、Danny Pinter、Matt Pryor、Braden Smith、Will Fries、Bernhard Raimann、Wesley French、Luke Tenuta、Dennis Kelly
スターターはLT Pryor、LG Q、C Kelly、RG Pinter、RT Smithの布陣。昨年までとは布陣が割と変わっています。特に今季からRGのスターターとなったPinterは要注目です。LTのスターターはPryorとなっていますが、今年のルーキーRaimannと競争となるでしょう。またRGについても控えFriesが良いプレーを見せていたので、こちらも競争となる可能性もあります。
OLユニットに関しては、メンバーの入れ替え、また昨季のKellyの不調?などもあり、個人的には皆が思っているほど現INDのOL陣は強くないと思っています。なので、OLの出来はシーズンが始まってみないと分からないというのが正直なところです。
DT(4)
Deforst Buckner、Grover Stewart、Eric Johnson、Byron Cowart、
DT Buckner、NT Stewartの安定のコンビ。Bucknerの影に隠れていますが、NT Stewartもかなり優秀な選手です。
一方で、控えの層は薄いので、若干不安があります。
DE(6)
Yannick Ngakoue、Kwity Paye、Tyquan Lewis、Dayo Odeyingbo、Ifeadi Odenigbo、Ben Banogu
昨年まではまともにパスラッシュをかけられない弱小ユニットでしたが、ビッグネームNgakoueの加入に期待がかかります。スターターはおそらくLEO Ngakoue、逆サイドDE Payeの布陣。2年目Payeもさらなる成長に期待したいです。
正直控えだとまともにパスラッシュかけられそうな人材がいなさそうなので、こちらも層の薄さが若干気になります。
LB
Shaquille Leonard、Bobby Okereke、Zaire Franklin、E.J. Speed、Grant Stuard、, JoJo Domann
安定のユニット。今季はMLB Leonard、WLB Okereke、SAM Franklinの布陣。
LeonardはDariusからミドルネームのShaquilleへ改名し心機一転。名前が変わっても引き続きインパクトある活躍を続けてほしいです。また、近年は怪我を持ちながらプレーしていたことも多かったので、今年はヘルシーにプレーしてもらえることも願っています。
コンビを組むのはOkereke。こちらも目立ってはいませんが優秀なLBです。Franklinも昨年安定したプレーをみせ、ポジションをキープです。
S(4)
Julian Blackmon、Nick Cross、Rodney Thomas II、Rodney McLeod Jr.
スターターはおそらくFS Blackmom、SS Crossの若手コンビ。Blackmomはインパクトある活躍のできる選手ですが、もともと2highタイプのSなので、1highメインのBradleyディフェンスのもとでどこまで出来るのかは気になるところです。
一方、SS Crossは今ドラフト3巡のルーキーですが、キャンプ、プレシーズンで活きのよさを見せています。特にマンツーマンでのカバー能力には光るものがありそうです。マンツーマンでのカバーが弱い現INDのDB陣で救世主となるのでしょうか。
CB(5)
Stephon Gilmore、Kenny Moore Ⅱ、Brandon Facyson、Isaiah Rodgers、Dallis Flowers
こちらも長らく課題のユニットでしたが、エリートCB Gilmoreの加入で一気に戦力アップが期待されます。スターターは両CBがGilmore、Facyson、NCB Mooreの布陣。
Gilmoreはプレシーズンを見た感じ、まだまだ一線級で活躍出来そう。逆サイドFacysonは今季LVから移籍してきた選手ですが、こちらも活きがよく、シーズンでのプレーが楽しみな選手です。両CBに関しては昨年よりもアップグレードとなっているでしょう。NCBに関しては引き続きMoore。ビッグプレーメーカーで昨季初のプロボウラーにも選出されましたが、マンツーマンが絶望的に下手という大きな欠点も持っています。マンツーマンカバーさえさせなければ、INT等のビッグプレーを連発してくれる頼もしい選手です。マンツーマンさえさせなければ。
控えは、下位指名ながら昨季スターターローテに食い込む飛躍をみせた若手Rodgers。戦力として計算できる選手ですので、控えの層もそこそこ厚いです。
Specialist(3)
P: Matt Haack、K: Rodrigo Blankenship、LS: Luke Rhodes
Kはメガネ君ことBlankenship。昨季は怪我でシーズン半ばでシーズンエンド。今季は彼にとって結果の求められる勝負の年となるでしょう。
Pは今季は元BUFのHaack。長年INDでPを務めてきたRigoberto Sanchezは怪我でシーズンエンド。そんな折、BUFでMatt Arizaとの争いに敗れたHaackがらうちと契約する運びとなりました。ちょうどスターター経験のあるPがフリーになっていたのはまさに不幸中の幸い。Haackにはミスなく試合を壊さない程度にプレーしてもらえれば。ちなみに、Haack放出のきっかけとなったMatt Arizaはその後どうなったかといえば…笑。
LSはベテランRhodes。特に問題はないでしょう。
シーズンの展望
ここからはシーズンの展望を。
W1 @ HOU
W2 @ JAX
W3 vs KC
W4 vs TEN
W5 @DEN
W6 vs JAX
W7 @ TEN
W8 vs WAS
W9 @ NE
W10 @ LV
W11 vs PHI
W12 vs PIT
W13 @ DAL
W14 BYE WEEK
W15 @ MIN
W16 vs LAC
W17 @ NYG
W18 vs HOU
スケジュールはこんな感じ。まあまあ厳しそうかなと。
まず特筆すべきは、同地区対決がほぼ全てシーズン序盤に固まっていること。昨年のように序盤で地区内直接対決でスイープされると巻き返すのはかなり厳しくなります。この点、INDは毎年スロースタートなので、かなり不安。いい加減スロースタートしてる場合じゃない笑。とにかく今季はW1のHOU戦からフルスロットルで発進してほしいです。
今季はAFC南地区はAFC西地区との対戦スケジュールとなっていますが、この点も非常に厳しい。AFC西地区といえば、超強豪ひしめく魔鏡。この地区相手に勝ち星を稼ぐのはかなり厳しいです。リーグ最弱の弊AFC南地区は蹂躙されるに違いない…。そうなるとプレーオフ進出のためには地区優勝を目指すしか。そうでなくても長らく地区優勝していないので、いい加減そろそろ地区優勝してほしいです。
そのために、言うまでもなく重要になるのが同地区対決。おそらく今年もAFC南地区はIND、TENとJAX、HOUの2強2弱体制となるでしょう。今季も最大のライバルはTEN。しかしながら、同地区の他の2チームも決して侮れません。HOUは実力未知数の不気味なチームです。またJAXとはとにかく相性が悪い。彼らは対INDとなると異常に強くなりますからね笑。もちろん同地区対決が全てではありませんが、やはり同地区対決は重要となるでしょう。
他に注目すべきは、W8のWAS戦ですかね。昨年までうちにいたQB Wentzとの因縁の対決です。
とにかく今季は序盤から全力で!これが今季成功のカギとなるでしょう。
目標は10勝以上で、目指せ地区優勝!
今回は以上です。
ありがとうございました。