コルツキングダム 〜NFLコルツファンブログ〜

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コルツ 2021シーズン中間レビュー②(ディフェンス・ST編)

今回は前回に引き続き、コルツのシーズン中間レビュー②(ディフェンス・ST編)をやっていきたいと思います。

中間レビュー①(総評・オフェンス編はこちら)

jacoby-colts.hatenablog.com

 

 

ディフェンス

まずはスタッツから

参照 2021 NFL Team Passing Defense Stats | ESPN

2021 NFL Opposition & Defensive Statistics | Pro-Football-Reference.com

 

Total YDS:4447yd

Total YDS/G:342.1yd(14位))

Rushing YDS:1454yd

Rushing YDS/G:111.8yd(16位))

Passing YDS/G:2993yd

Passing YDS/G:230.2yd(12位))

Point:283

Point/G:21.8(9位))

 

スタッツから見ると、今年のコルツディフェンスはなんとも言えない微妙な成績。どの項目でも平均以上の力はあるものの、特に秀でたものもないといった感じです。

全体的には昨年とそこまで大差はありませんが、昨年よりも大きく伸びた項目が一つだけあります。それはTurnoverです。このTurnoverというのは今シーズンのコルツディフェンスの最大の特徴と言えるでしょう。昨年のシーズン全体を通してのTakeawayが25回であるのに対して、今シーズンはW14終了時点にして29回。この数字はリーグ全体でもトップです。またTO %(総ドライブ数に占めるオフェンスチームのターンオーバーで終了したドライブの割合)も昨シーズンが14.3%なのに対して今シーズンは18.9%と大きく数字が伸びています。

今シーズンのコルツディフェンスは素の実力で言えばそこまで高くはありませんが、このターンオーバーで何とか誤魔化しています。また、ターンオーバーによって、オフェンスが敵陣の有利な地点から開始されることが多く、それがオフェンスの得点数4位という成績にもつながっています。コルツのターンオーバー・レシオ(Takeaway数 − Give away数)も+13とリーグでトップ。相手にターンオーバーをさせて勝つというのが現状のコルツの戦い方と言えるでしょう。

一方で、昨シーズンと比べて大きく成績を落とし、課題となっている点もあります。それがパスラッシュです。昨シーズンのプレッシャー率が23.3%であるのに対して今シーズンは19.4%と大きく下がっています。これは昨シーズンの主力DEだったHoustonとAutryの流出によるところが大きいと思われます。紙パスラッシュという大きな弱点を抱えています。

総じて、決して強いとは言えないディフェンスですが、上述した通りターンオーバー等ビッグプレーでそれを誤魔化しているのが、現状のコルツディフェンスです。

 

それでは各ポジションについてコメントしていきたいと思います。

 

IDL

DT Buckner、NT Stewartの安定の布陣。DT Bucknerは一応チームのサックリーダーではありますが、昨シーズンと比べると存在感が若干物足りない印象。一方、最近存在感を示しているのがDT Taylor Stall worth。3つのサックをあげる良いパスラッシュに加え、ランストップ等でもビッグプレーを見せています。層の厚さという面でも良いユニットと言えるでしょう。

 

DE

現状ディフェンスの最大の課題となっているユニット。エッジラッシュでのプレッシャーがほとんどかかっていません。昨シーズンの主力だったHouston、AutryがFAで流出したことが大きいと思われます。特にAutryが新チームタイタンズで活躍しているところをみるに、彼だけでも残すべきだったのではと思ってしまいます。一方、今シーズンのドラフト1巡で指名したルーキーDE Payeに期待がかかりますが、現状彼のサック数は3つです。シーズン序盤は全くといって活躍出来ていませんでしたが、ここ最近多少の活躍を見せるようになりました。とはいえ、1巡指名ですのでこの程度の活躍では到底満足できませんので、さらなる活躍を期待したいと思います。また、2巡指名のOdeyingboもまだまだ大きな活躍は少ないので、今後に期待です。

DEユニットで最もパスラッシュが出来るのは個人的にTurayだと思っています。ただ、彼は完全なパスラッシュタイプで、シチュエーションによってDEを使い分けるコルツディフェンスではそこまで活躍の機会は多くありません。

長々と書きましたが、結論は誰でも良いのでパスラッシュしっかりやれ!ということです笑。

 

LB

SAM Franklin、MIKE Okereke、WILLY Leonardの布陣。Franklinは無難な活躍を見せており、Okerekeもシーズンを重ねるごとに着実に成長を見せています。

しかし、ここではLeonardについてコメントしたいと思います。彼はやはり素晴らしいLBですね。彼のビッグプレー能力は特筆すべきものがあります。今シーズン彼のINT数は2、FRは2ですが、特筆すべきはFF数5。彼のFFがチームのターンオーバー数の多さに直結しています。今や“Leonard Punch”は相手にとって大きな脅威となっています。

ちなみにLeonardはトレーニングの一環でボクシングも行なっており、本人曰く「相手は俺のタックルを警戒しているから、ボールがルーズになる瞬間が分かる」とのこと。毎年進化を遂げて必ずビッグプレーを引き起こすLeonardは正真正銘スターLBであり、コルツディフェンスの宝です!

 

SF

本来スターターはSS Willis、FS Bucknerでしたが、Blackmonはアキレス腱断裂でシーズンエンド、Willisも中盤にIR入りし、つい最近復帰しました。その間はSendejoやOdumが代役を務めました。パスカバーはさておいても、ランストップ能力が高く、ビッグプレーメーカーのFS Blackmonの離脱はかなり痛手です。代役Sendejoも大方良いですが、ここぞという場面でミスが多い印象です。一方、OdumはBUF戦でINTを見せるなど活躍を見せていました。もう少しOdumを起用しても良いのではと思います。

 

CB

RCB Rhodes、LCB Ya-sin、NCB Mooreの布陣。NCB Mooreはマンツーマン能力には課題があるものの、ランストップやINT等ビッグプレーメーカーとしての能力はやはり高いなと思います。大外CBも当初は不安があったものの、最近はYa-sin、Rodgersの若手コンビが良い感じです。最近はYa-sin、Rhodes、Rodgersの三者でローテとなることが多いです。特に個人的に期待しているのがRodgers。当初はSterとしての起用と見られていましたが、今シーズンは身体能力の高さを活かしたプレーで、2INTを含む活躍を見せており、嬉しい誤算です。若手CBがさらなる飛躍を見せれば、穴ユニットからの脱却も現実味があります。

 

ST

ここでは、Kについてコメントしていきたいと思います。

正K BlankenshipがW5終了後にIR入りしたことで、Kは代役のBadgleyが務めています。彼はそこまで長いキックは無いものの、ここまでミスは一回と非常に良い成績です。正直代役Badgleyでも全く問題がないため、Blankenshipが復帰した時、正Kを誰にするのかは非常にややこしい問題となりそうです。

 

ここまで、シーズンの中間レビューを行ってきました。スロースタートながら、チーム力としては確実に上向きになっていると思います。

最後に最新のプレーオフピクチャーについても触れたいと思います。

 

最新プレーオフピクチャー

f:id:jajacoby:20211213214827j:image

参照 2021 NFL Playoff Standings | ESPN

 

W14終了時点でのプレーオフピクチャーです。W14ではCIN、BUFが敗戦したため、コルツが第6シードへと昇格し、プレーオフ圏内へと入りました。コルツの残りの対戦相手はNE、ARI、LV、JAX。強敵揃いですが、勝ちを積み重ねていくしかありません。

ちなみに、とある見解によると、現状コルツのプレーオフ進出の可能性は66%、来週のNEに勝てば86%に跳ね上がるとのこと。そういう意味では来週のNE戦がプレーオフ進出の是非をかけた運命の分かれ道。プレーオフ進出を目指すならマストウィンの試合です!

FOR THE SHOE!!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!