コルツキングダム 〜NFLコルツファンブログ〜

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コルツ 2021ドラフトまとめ

3日間にわたるドラフトも終わりを迎えました。そこで今回はコルツの2021年ドラフトについてまとめていきたいと思います。

 

 

コルツ指名一覧

まずは、指名選手を一覧で。

1巡21位:DE Kwity Paye(Michigan、6-3、261)

2巡54位:DE Dayo Odeyingbo(Vanderbilt、6-5、285)

4巡127位:TE Kylen Granson(SMU、6-2、241)

5巡165位:S Shawn Davis(Florida 5-11、202)

6巡218位※:QB Sam Ehlinger(Texas、6-1、220)

7巡229位※:WR Mike Strachan(Charleston、6-5、226

7巡248位:G Will Fries(Penn State、6-6、309)

 

※6巡206位とトレードでNOから獲得

 

では、それぞれの指名についてコメントしていきます。

 

1巡21位:DE Kwity Paye(Michigan、6-3、261)

1巡21位では、かねてからのニーズであるDEを補強しました。指名したのはKwity Paye。この選手はアフリカの難民キャンプ生まれという壮絶な経験の持ち主。生後6か月でアメリカへ移住し、その後フットボールと出会います。貧しいながらも奨学金を得るなどしながらプレーを続け、この度コルツにドラフトで指名され、NFL入りを果たします。これまで自分を支えてくれた母への強い感謝の気持ちを持っており、性格は真面目でフットボールに対しても真摯な姿勢です。さらに学業面でも勤勉で、いかにもコルツが好きそうなパーソナリティーです。

この控えめなポーズも好感が持てますね笑。

高い運動能力を持っており、特に3-corn 6.45秒とクイックネスに非常に長けています。プレースタイルにも彼の真面目な性格が表れており、基本に忠実、かつハイモーターで最後までボールを追いかけます。特にランストップに強い印象で、自分でもしっかりとキャリアーを仕留めにいくことができます。一方でパスラッシュに関してはどこまでテクニックを磨けるか、といったところでしょうか。性格・プレー面ともに真面目なので、バストになる可能性は低く、最低限スターターになるのではないかと思います。

ところで、GM曰くこの21位に関して他チームからトレードダウンの話が来ていたみたいです。しかし、Payeをスルーするだけに見合う価値のあるものは無かったため、断ったとのこと。トレードダウンしていればピックの可能性が広がっていたはずなので、今ドラフトはほぼPayeにオールインしたと言っても過言ではありません。そのため、普通のスターターレベルではなく、しっかりとエース級の活躍をしてもらいたいなと思います。

 

 

2巡54位:DE Dayo Odeyingbo(Vanderbilt、6-5、285)

54位以前に即戦力レベルのOTが皆売り切れてしまいどうするのかと思えば、まさかのDE2人目を指名。正直驚きというかがっかりというか複雑な感情でした。個人的には欲しいOTが売り切れてしまったので、トレードダウンが最善だと思っていたのですが、GM曰くこのOdeyingboも欲しい選手だったのでピックしたとのこと。DEのローテーションを強化したかったようです。仮にこのOdeyingboが活躍してくれるなら、DE固める指名も間違いではないと思うのですが、個人的にはうーんといった印象です。

このOdeyingboという選手についてですが、サイズ・パワーがあり、DEだけでなく3テクでもプレーすることができます。タイプ的にはAutryに似た選手です。ヒットが強く、相手を押し込むことができるので、ランストップには貢献してくれそうです。ただ、ブロッカー処理などが甘く、相手を押し込んでいても自らがタックルまで行けない場面が多かったので、そこは要改善かなと思います。一方で、パスラッシュに関してもブルラッシュを基本としていて、典型的なパワーDEタイプです。ブルラッシュでは相手を押し込んでプレッシャーをかけることができていましたが、大外をまくってサックみたいなプレーは得意ではなさそうです。

上手くいけばAutryのようにパワーDEとして活躍してくれそうです。ただ、コルツはパワーDEは既にたくさんいるので、パワーDEばっかり集めてもなぁ…。

 

4巡127位:TE Kylen Granson(SMU、6-2、241)

4巡はTEを指名しました。TEは地味に補強したかったポジションなので、悪くはないピックだったのではないでしょうか。このGransonという選手はレシービングTEのタイプなのですが、6-2とそこまで大型ではないので、フィジカルで競り合うといったタイプではなさそうです。一方でスピードやクイックネスがあり、RACでもヤードを稼ぐことができるので、WRみたいでユニークなTEだなという印象です。また、カレッジではFBの位置に入ってプレーをしていた場面も多かったです。ただ、ブロック自体は強くなさそうなので、Box内のブロッカーとしてはそこまで有用ではないかもしれません。むしろ、オープンフィールドでパスコースに出してこそ真価を発揮するタイプだと思います。使い方次第では非常に面白い存在なのではないでしょうか。

 

5巡165位:S Shawn Davis(Florida 5-11、202)

典型的な2HighタイプのSFなので、SFのデプス要員として指名したのだと考えています。下記の動画のように広範囲のパスカバーがコンスタントにできれば、現状スターターのWillisやBlackmonとの差別化が図れそうです。

 

6巡218位:QB Sam Ehlinger(Texas、6-1、220)

 驚きの指名その2です。ここでまさかQB行くとは…。Ehlingerについてはパフォーマンスが安定しないという欠点があるようですが、ハイライトだけ見るとかなりのビッグプレーも多かったです。また、Ehlingerの特徴としてその走力が挙げられます。カレッジ時代ランで通算1907yds、33TDを記録しており、「走れるQB」です。現状QB2はEasonだと思うので、Wentzのバックアップを巡って競争することになりそうです。

さて、このEhlinger指名についてはその意図を疑問視する声もありますが、個人的にはQBのデプスを厚くするための指名だと考えています。Wentzのトレード対価の来年の条件付き2巡というのは、簡単に言えば「Wentzをたくさん出場させたら1巡になる」というものです。これは万が一Wentzがケガをしたり使い物にならなかったときのリスクヘッジとしての要素が大きいと思います。そこで、仮にWenztを出場させないorできない場合のために、それなりに使えそうなQBをデプスとして何人か確保しておきたいということで、今回のEhlinger指名だったのではないかと考えています。また、これも個人的な予想にすぎないのですが、今年のコルツオフェンスはWenztの機動力・走力を活かしてRPOやZone Readなどを取り入れたオフェンスが構築されると思います。その点Ehlingerは先述した通り走力を持っており、Wentzとタイプの似ているQBと言えるでしょう。RPOやZone Readを取り入れたWenzt中心のオフェンスに対しては、Ehlingerはすんなりフィットすることができるのではないでしょうか。このようにEhlinger指名には、今シーズンのオフェンス構想とも関連した意図が含まれていたのではないかなと思います。

 

7巡229位:WR Mike Strachan(Charleston、6-5、226

7巡でWRを獲得しました。このMike Strachanは6-5とかなり大型なのが魅力的です。カレッジでもこの体格を活かして1oh1の競り合いを得意としていました。ただディビジョン2の大学出身でNFLレベルで戦うにはまだまだ未完成ですが、類稀な体格のなど素質としては面白いものを持っている存在なのではないでしょうか。



7巡248位:G Will Fries(Penn State、6-6、309)

7巡でOLのデプス要員を指名しました。このFriesは両Gと両OTでの試合経験があり、非常に万能な選手です。一応Gとして指名されていますが、Braden SmithのようにOTへコンバートされる可能性は十分あり得るでしょう。パスプロはまだまだ不安はありますが、ランブロックは良さげです。サイズもあり、育成枠としての素質はあると思うので、RGあるいはRT・LTのスターター目指して頑張って欲しいです。

 

ドラ外指名

WR Tyler Vaughns, USC.
LB Isaiah Kaufusi, BYU.
WR Tarik Black, Texas.
LB Anthony Butler, Liberty.
RB Deon Jackson, Duke.

 

ドラフト総評

今回のドラフトについて、個人的には期待外れだったという印象です。理由は単純で、LTやCBといったニーズを埋めきれていないからです。特に即戦力のLTを指名出来なかったのがキツかったです。LTに関しては54位以前で目ぼしい選手がことごとく売り切れてしまったうえ、Wentz獲得の対価で3巡がなかったために、トレードアップの動きもとれなかったので仕方ない感はあります。ただ、元を辿ればFAでニーズを全く補強していなかっからこういうことになるわけで…。結局即戦力級の指名はほとんどPayeのみで、あとはほとんどデプス要員としての指名です。Payeにオールインしたドラフトと言っても過言ではありません。

さて、愚痴ばかり言っててもアレなので、今回の指名からGMやチームの意図を考えてみたいと思います。今回のドラフトを通じて見えてきたのは、GMはじめチームは現在のチームの戦力、特にスターター陣についてそれなりに自信を持っているのだろうということです。私のような一ファンはOT、DE、CB、WRとニーズが少なくないように思いますが、チーム側が実際にニーズだと捉えているのはせいぜいDEとLTくらいなのだろうと思います。そして今回のドラフトではDEの補強に注力したものとなりました。LTはドラフトで獲得できませんでしたが、GMたちからすればシーズン開幕までFAやトレードなどで動くつもりで、最悪Teviでもそれなりにやれるという算段なのでしょう。また今回大きな補強のなかったCBについてもRhodesらスターター陣で行けるという判断なのでしょう。このようにスターター陣にある程度の自信があるからこそ、デプス要員としての指名が多かったのではないでしょうか。確かにコルツのスターター陣に関しては、机上の空論で言えばそれなりに整っているようにも思えますが…。

結局これで結果を出してくれれば問題はないのですが、結果が出なければ今回のドラフトは大いに反省せざるを得ないものとなる可能性もあります。なんでもいいからそろそろ地区優勝というしっかりとした結果を残して欲しいです。

 

今回はここら辺で終わりです。次回はドラフト後のチーム全体および各ポジションの戦力について分析していきたいなと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

コルツ ドラフト前整理・ドラフトの展望

いよいよドラフトまで1週間を切りました。そこで今回はFAが落ち着いてきた現状のチーム状況を整理し、ドラフトの展望について考えていきたいと思います。

 

 

現状の各ポジションの整理

QB

 Carson Wentz、Jacon Eason 

 

昨シーズンとはまた大きく顔触れが変わる形となります。Wentzについては以前ブログで書いた通り、期待はしています。なので、とにかく結果を出してもらいたいです。万が一Wenztが不甲斐ない場合には迷わずEasonに切り替えてほしいと思います。ダラダラと使い続けてみすみす1巡を手放すなんて損でしかないですから。Easonはおそらくバックアップとなるでしょうが、いつ出番が回ってくるか分かりませんから、準備を整えてほしいです。Easonにも変わらず期待しています。とにかく今シーズンのオフェンス、そしてチームの出来に直結するので、誰であろうとQBにはしっかりと仕事をして、結果を出してもらいたいです。

余談ですが、みんな大好きBrissettはドルフィンズへと流れてしまいました。今後のTDセレブレーションがさみしくなりますね。

 

RB

Jonathan Taylor、Nyheim Hines、Marlon Mack、Jordan Wilkins

 

Mackの残留は予想外の朗報でした。MackはもともとTaylor加入前まではチームのエースRBとして活躍していましたが、ケガでシーズンエンドしてしまいました。そんなMackが残留・復帰し、今年こそTaylor・HinesのDuo体制に加わることになります。エースTaylor、ウェポンHinesという構図は変わらないとして、Mackのスナップ割合がどのくらいになるか気になるところです。いずれにせよ全員が全員一線級の活躍ができる、リーグでも屈指のハイレベルなユニットとなるでしょう。さらに控えにはWilkinsもいます。今シーズンは出番は少なくなるのではと思いますが、彼も控えとして優秀な選手です。総じて、スターティングメンバーのインパクト、控え選手の安定感ともに隙のない盤石すぎる布陣です。

 

WR

T.Y.Hilton、Zach Pascal、Michael Pittman Jr.、Parris Campbell、Dezmon Patmon、Demichael Harris

 

昨シーズンと変わらない顔ぶれ。ひとまず戦力維持といったところでしょうか。無事TYが残留してくれたのが今オフ一番の朗報。どうやらレイブンズがより多額のオファーを出していたみたいですが、TYはINDを選んだとのこと。ありがたいです。TYには引退までコルツ一筋でプレーしてほしいです。Pascalも2巡テンダーの後、無事残留決定。Pascalもそれなりに活躍してきているので、期待しています。Pittmanも昨シーズンはそこそこの活躍をしていたので、今年こそはブレイク期待。さらにケガに悩まされている期待の星Parris Campbellも今年こそはブレイク期待。と、ここまでかなり期待を込めていますが、現状のままだとパッとしないユニットなのも事実。できればドラフトで補強したいところです。しかし、ニーズとしての優先度は若干低めだと思います。

 

TE

Jack Doyle、Noah Togiai

 

パスではパッとしないものの、ランブロックは優秀なコルツのTEユニット。総合力のDoyleがいるので大崩れはしないでしょう。Alie-Coxには2巡テンダーを使っているので、おそらく残留になるでしょう。今シーズンこそプチブレイクではなくブレイク期待です。一方FAとなっているTrey Burtonですが、まだ行き先が決まっていないようです。Wentzとの関係でワンチャン残留の可能性もありそうですが、正直どっちでもいいですね笑。TEは余裕があれば、中位の指名権を使いドラフトで補強したいところです。例えば、Notre DameのTommy Trembleなんかはブロックが良く、パスキャッチもそこそこできるので、コルツにとって非常に魅力的な候補です。

 

IOL

Ryan Kelly、Q、Mark Growinski、Danny Pinter、Chris Reed、Joey Hunt

 

C Kelly、LG Q、RG Growinskiの盤石な布陣は今シーズンも健在。さらにChris Reedを補強し、デプス面も安泰です。とはいえ、デプス兼Growinskiの置き換え要員としてドラフト下位でIOLを指名するのはありなんじゃないかなと思っています。

 

OT

Braden Smith、Sam Tevi、Julie'n Devenport、Will Holden

 

Castonzoの引退でLT不在なので、何よりLTを確保しないと話になりません。今オフではSam TeviやDevenportらを補強しましたが、おそらくデプス要員でしょう。スターターとしての本命はドラフト上位での獲得となるでしょう。1巡あるいは2巡での指名となると、Teven Jenkins(Oklahoma State)、Christian Darrisaw(Virginia Tech)、Sam Cosmi(Texas)、Liam Eichenberg(Notre Dame)、Walker Little(Stanford)らが候補となるでしょうか。

RTはBraden Smith。すっかり安定したスターターへと成長したので、今後はPro Bowlなどを目指してさらに成長してほしいです。

 

DT

Deforest Buckner、Grover Stewart、Taylor Stallworth、Rob Windsor、Andrew Brown

 

3テク Buckner、NT Stewartの凶悪コンビは今年も健在。デプスにはStallworth、さらにテキサンズからウェイブされたAndrew Brownをクレームし、デプス的にも特に問題なしです。

 

DE

AQM、Tyquan Lewis、Kemoko Turay、Ben Banogu、Isaac Rochell

 

戦力としては全く足りていないです。Autryはタイタンズに流出し、Houstonもいまだ行き先が決まっていない状況です。Autryの流出は地味に痛い…。一方、他チームからのビッグネームの獲得はありませんでした。一応LACからIsaac Rochellを獲得しましたが、ドラフトでの補強は必須でしょう。上位指名権を使うとなると、Kwity Paye(MIchigan)、Jaelan Phillips(Miami)らが候補となるでしょうか。現有戦力について、AQMはランディフェンスはそれなりにいいのですが、パスラッシュはどうでしょうか。Lewisについては、GMらが期待をしているようですが、どこまで活躍できるでしょうか。Turayも同様、ケガで思うようにプレーできていないですが、パスラッシャーとしての期待は高いようです。さらに、Banoguもこれまで目立っていないですが、どうなるでしょうか。

 

LB

Darius Leonard、Bobby Okereke、Zaire Franklin、Mathtew Adams、E.J.Speed、Jordan Glasgow、Skai Moore

 

Mike Anthony Walkerがブラウンズへ流出してしまいました。ランストッパーとして優秀なうえ、Walkerの頭脳・司令塔能力はLeonardはじめチームから厚い信頼が寄せられていましたから、彼の流出はチームにとって大きな痛手です。ひとまず5DBパーソネルの場合はLeonard・Okerekeコンビでやっていくことになりそうです。4DBの場合は、現状だとFlanklinが入り、LeonardかOkerekeがMikeを担当することになりそうです。しかし、個人的にはWalkerのような冷静沈着で優秀なランストッパーLBが欲しいなと思っているので、ドラフト中位から下位でLBの指名はありかなと思っています。

 

SF

Khali Willis、Julian Blackmon、Sean Davis、George Odum、Ibraheim Campbell、Rolan Milligan

 

ひとまず昨シーズンと同じくSS willis、FS Blackmonのコンビとなるでしょう。Blackmonの出来を評価するのはまだ時期早尚な感じもするので、ひとまずドラフト上位を使ってのアップグレードはしないのではないでしょうか。

 

CB

Xavier Rhodes、Rock Ya-sin、Kenny Moore、T.j. Carrie、Marvel Tell Ⅲ、Isaiah Rodgers

 

Rhodes・Carrieが残留し、ひとまず昨シーズンと同じ顔ぶれを維持。とはいえ昨シーズンの出来がよろしくなかったので、戦力的にはまだまだ怪しいです。ドラフトでの補強は高確率で行われると思います。Ya-sinは勝負の年。今年結果を出せなければお払い箱になってしまうでしょう。

 

ドラフト展望

ここでは、上記の状況を踏まえつつ、コルツのドラフトについて個人的な意見(というより願望ですが笑)について述べていきたいと思います。まず、コルツの指名権は以下の通りです。

1巡21位

2巡54位

4巡127位

5巡165位

6巡206位

7巡248位

現状ドラフトでのニーズは最優先LTとEdge、次点でCB・WRといったところでしょうか。GMはニーズにとらわれた指名はしない的な発言はしつつも、おそらく1巡・2巡はLTとEdgeを指名するのではないでしょうか。ここからは個人的な願望になるのですが、仮に1巡21位を使うなら、LTに使って欲しいと思っています。というのも、Castonzoの引退により、現状スターターレベルのLTが不在という状況です。そのため、即戦力レベルの選手が欲しいところです。一方で、DEに関しては今年のEdgeプロスペクトを見ると、正直1巡21位を使ってまで欲しいという選手はいないなというのが個人的な感想です。1巡21位を使ってLTを取るとすると、Teven Jenkins(Oklahoma state)やChristian Darrisaw(Virginia Tech)ら辺が候補になるでしょうか。

さらにまた個人的な願望ですが、トレードダウンして2・3巡を増やすのが良いのではないかと考えています。コルツGM Chris Ballardのドラフトの特徴は、トレードダウンして指名権を増やし、幅広く選手を指名し、彼らを育成することで戦力にするというものだと思います。もちろん良い選手がいれば昨年のTaylor獲得のようにトレードアップすることもありますが、基本は指名権を増やして幅広く選手を獲得するのがBallardドラフトのセオリーかなと思います。そうした点を踏まえて考えると、21位でどうしても取りたいという選手はいないように思います。ならば、ダウンして指名権増やした方が良いのではないかと思います。1巡下位、あるいは2巡上位〜中位くらいであればスターターレベルのLTは誰かしら取れるのではないかなと思います。まあ、うちのGMはドラフトには定評があるので、どんな指名であろうと文句は言いつつ信頼したいなと思います笑。

 

個人的気になる選手

最後に少し個人的に気になっているなー、できれば指名して欲しいなーという選手を何人か紹介したいと思います。

 

・OT Teven Jenkins (Oklahoma state)

安定感ありそう。

 

・OT Christian Darrisaw(Virginia Tech)

ランブロックが良い。パスプロはどうなん?

 

・OT Liam Eichenberg (Notre Dame)

安定感ありそう。QとNotre Dameコンビになる。

 

・OT Waker Little (Stanford

逸材だったが、長期のブランクがどこまで響くか。大博打。

 

・OT Sam Cosmi (Texas)

サイズ、パワー共に優秀。ただ、技術面はまだまだ伸びしろあり。

 

・Edge Payton turner (Houston)

サイズ・腕の長さがあり、個人的に好きなタイプのDE。伸びしろに期待したい。

 

・Edge Kwity Paye (Michigam)

運動能力が高いタイプ。苦労人で真面目そうなので、コルツの雰囲気に合いそう。でも、1巡使ってまで欲しいかと言われると、悩みどころ。

 

・Tommy Tremble (Notre Dame)

ブロック強い系TE。ブロック強いからコルツに合いそう。キャッチもできる。上手く行けばDoyleの後継者かな。

 

・ Tammorion Terry (Florida State)

個人的に好きなタイプのWR。デカくて速けりゃ最強じゃね笑。ドロップが多いという噂も。

 

・Chandon Herring (BYU)

下位で指名したい選手。G・OTをこなすことができるのでデプス要員として指名できるし、上手く行けばOTのスターターやGrowinskiの置き換え要員になれるかも。

 

今回はここらへんで終わりです。色々書きましたが、あと数時間後には結果がわかります笑。楽しみです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【選手特集】IND #2 QB Carson Wentz

今回は、新しく来年コルツの正QBになるであろう#2 QB Carson Wentzについて取り上げたいと思います。

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Wentzのトレード、その他諸々に関して

Wentzについて分析していく前に、まずはWentzのトレードに関して少し触れておきたいと思います。

今更ですが、コルツはイーグルスからQB Carson Wentzをドラフト指名権とのトレードで獲得しました。このトレードに関しては2月半ば頃に合意に達し、3月半ばに正式にトレード成立となりました。トレードの対価は、2021年のドラフト3巡+2022年の条件付き2巡。この条件というのが、「75%以上のオフェンススナップ出場」、あるいは、「70%以上のオフェンススナップに出場しプレーオフ進出」という条件を満たすと1巡へと変わる、というものです。Wentzのトレード先としては、他にもベアーズが候補として挙がっていましたが、Wentz本人がコルツに行きたいと求めていたこともあり、ベアーズはオファーは出さず。結果唯一オファーを出したコルツに落ち着きました。OL強い+旧知の仲のHC Reichの存在が大きかったのでしょう。

こうした経緯からWentzはコルツのQBとなったわけですが、コルツではWentzは背番号2番をつけるとのこと。Wentzの背番号といえば11番でしたが、すでにコルツでは11番は2020年ドラフトのルーキーWR Pittman君によって使用されていました。当然ここは11番をWentzに譲るかと思いきや、まさかのPittman君は譲らないことを公言!これに対してWentzも異を唱えることはなく、結果2番をつけることとなりました。ちなみになぜ2番なのかというと、11→1+1→2ということではないかと言われています。まさかPittmanが譲らないとは驚きでしたが、Wentz本人がいいならって感じです笑。まあ心機一転ということでそれはそれでよかったのかもしれませんね。

 

これはWentzの移籍に際してコルツ公式によって作られた動画です。めちゃくちゃかっこよくないですか?笑

 

プロフィール

f:id:jajacoby:20210405220449j:image

 

ポジション : QB

チーム : Indianapolis Colts

番号 : 2

年齢 : 28

身長 : 6-5
体重 : 237
大学 : North Dakota State

NFL 6年目

 

メットや帽子かぶってたりするとまあまあ顔かっこいいなーと思ってるんですけど、帽子とるとね…。なんか頭の部分が残念な気がしますね。アメフト選手の宿命ですね…。

 

スタッツ

Passing
Year C / ATT PCT YDS TD INT
2020 251 / 437 57.4 2620 16 15
2019 388 / 607 63.9 4039 27 7
2018 279 / 401 69.6 3074 21 7
2017 265 / 440 60.2 3296 33 7
2016 379 / 607 62.4 3782 16 14
           

 

Rushing
Year ATT YDS AVG TD
2020 52 276 5.3 5
2019 62 243 3.9 1
         

 

https://www.colts.com/team/players-roster/carson-wentz/career

 

後述しますが、Wentzは2020シーズンの出来は最悪レベルだと言われています。それはスタッツを見ても明らかで、YDS、TD数、INT数とどの項目でも前年と比べて大きく成績を落としています。また、パス成功率もキャリア全体で見るとフランチャイズQBとしては物足りないなという印象です。一方で、Rushingのスタッツを見ると分かりますが、WentzはRushingという武器を持っています。Lamar Jacksonのように走ることを最大の武器としてはいませんが、Wentzも隠れた武器として「走り」を持っています。特に'20シーズンではQBスクランブルやZone ReadのQBキープなどによってTDやビッグゲインを見せる場面が多かったです。

 

プレー特徴・分析

ここからはWentzについて私見ですが分析していきたいと思います。

まずは参考までにコルツ公式垢によってツイートされたベストプレー集のようなものを貼っておきます。

これだけ見るとスーパーQBに見えてしまいますが、これはあくまでベストプレー集であって…。特に’20シーズンはひどいプレーもそこそこ多かったですからね…。

 

さて、Wentzの長所・短所について、私は以下のように考えています。

 <長所>

・強肩

・機動力、走力

・パスラッシュをかわす能力が高い

<短所>

・無茶しすぎる(無茶投げなど)

・余裕がなくなると雑なプレーが増える

・次々とターゲットを探す能力に欠ける

・パスラッシュに対して必要以上にプレッシャーを感じてしまう

 

・長所

まずは長所について。Wentzの長所はその地肩の強さだと思います。肩が強いことによる利点は次の2つだと考えています。1つ目はよりディープにボールを投げれること。当たり前の話ですけど、肩が強ければそれだけディープにボールを投げ込めます。また、肩が強いと少ないモーションで奥に投げられるのでロングパス成功につながりやすいです。Wentzも肩が強いので、外に逃げながら一気に奥に投げ込んだりすることができます。(ただ、確かにWentzが強肩なのは間違いないですが、NFLに中で5本指に入るほどではなく、まあトップ10に入るくらいといったところだと思います。)次に2つ目の利点について、個人的に結構大事だなと思っているのですが、それはより球速の速い球を投げれることです。とりわけミドルのパスやタイミング系のショートパスでは、球速の速さも大事になります。というのは、球速の遅い球だとボールがWRに到達するのが遅く、その間にギャザーしてきたディフェンダーに即タックルされたりパスカットされたりしてしまうからです。逆に球速の速い球であれば、ギャザーされる前にRACでさらなるゲインを稼いだり、多少カバーされていてもパス成功につなげたりすることができます。また、そうした球速の速いパスを繰り返すことで、オフェンスにテンポが生まれます。この点Wentzも試合を見ているとショートやミドルのパスに対して球速の速い球を投げ込むことができています。また、球速の速い球を投げれることによって、タイトウィンドウのターゲットに対してもパスを投げ込むことができていました。コルツオフェンスは(Reich体制になってから特に)いわゆるウェスト・コースト・オフェンスを採用しています。ウェスト・コースト・オフェンスではショートのパスを確実に決め、オフェンスにテンポを作り出していくことが重要です。そのためには球速の速いパスが必要不可欠です。少し余談ですが、'20シーズンのコルツではQB Riversがあまり球速の速い球を投げることができませんでした。そのため、ショートのパスを確実に決めきれない場面も多く、その結果オフェンスのテンポを作り出せなかったことが、パスオフェンス不振の一因となってしまったと個人的には考えています。こうしたことから、Wentzの肩の強さ、特に球速の速い球を投げることができるという点は、コルツオフェンスにおいて重要な長所となると考えています。

次に2つ目の長所について、Wentzは機動力、走力も持ち合わせています。前述したように機動力や走力はWentz自身の最大の武器とはしていませんが、要所での大きな武器となることは間違いないと思います。例えば、昨シーズンのイーグルスでも使用されていましたが、WentzのZone ReadでのQBキープはオフェンスにとって要所での非常に効果的な攻め手となりそうです。また、Wentzはパスプレーの際に、その走力を活かしたQBスクランブルをオプションの1つに入れることができるので、ヤードを稼ぐチャンスを増やすことができます。

次に3つ目の長所について、Wentzはパスラッシュをかわす能力が非常に高いです。このパスラッシュをかわす・かいくぐる能力という点にのみ絞っていえば、少し誇張気味かもしれませんが、かのMahomesにも匹敵すると思っています。先ほどのベストプレー集でもそれは見られ、特に囲まれた中をかいくぐって抜けていったシーンは本当にすごいなと思いました。ちなみにWenztは'20シーズンに50回ものサックを受けていますが、並みのQBであればさらに10回ほどサックを受けていたのではないかと思います。このようにWentzはプレッシャーがかかってもエスケープしてプレーを立て直してパスを成功させたり、QBスクランブルでゲインしたりすることができます。こうしたことをできるQBは多くないので、この点もWentzの長所となります。ただ、これは後述する短所とも関連するのですが、Wentzはパスラッシュをかわした後に無茶投げをしてしまうことが多く、せっかくかわしたのに結局パス失敗、最悪の場合にはINTとなってしまうことがあります。ここが、Mahomesとの違いかなと。Mahomesはそこからきっちりと成功させてきますからね。

 

・短所

続いて、短所について考えていきます。ます1つ目の無茶しすぎるという短所について、Wenztの試合を見てとにかく無茶投げが多いなと感じました。特に'20シーズンは無茶投げが多かったです。前述した通り、パスラッシュをかわした後に無茶投げをしてしまい、パス失敗となったり最悪の場合にはINTとなってしまう場面が見られました。また、無茶なロングパスも多く、これもINTへとつながってしまう場面が見られました。おそらく'20シーズンのWentzのINT数の多さは、こうした無茶投げの多さによるところも少なくなかったのではないかと考えています。

次に2つ目の短所について、Wentzは余裕がなくなると雑なプレーが増えます。特に余裕がなくなるとパスの精度がかなり落ちているように感じました。これは1つ目の無茶しすぎるという短所と関連していると思っており、余裕がなくなると無茶しすぎてしまうがゆえに雑なプレーが増えてしまうのではないかと考えています。この点'20シーズンのWentzは最悪の出来だったと言われていますが、その要因としてこの短所が影響していると考えています。'20シーズンのイーグルスのOLはお世辞にも良いとは言えない出来で、プロテクションがガバガバで、すぐにラッシャーを漏らしてしまっていました。Wenztは50回ものサックを受け、そうでなくても常にプレッシャーを受け続けた中でのプレーを強いられていました。そうした中でのWentzのプレーを見ていて、とにかくWentzに余裕がないように感じました。その結果パスの精度が極端に落ち、判断力も鈍り、無茶しすぎてしまうためにターンオーバーも増えてしまう、こうして「最悪の出来」へとつながってしまったのではないかと考えています。そのため、Wentzの活躍のためにはいかにWentzに余裕を持たせてあげられるかが重要になると思います。

次に3つ目の短所は、次々とターゲットを探す能力に欠ける点です。しばしばWentzの短所としてボールを持ちすぎてしまう点が指摘されています。この点に関して、私はそれ自体はWentz本人以外の要因による部分も大きいと考えています。投げる前からラッシャーを漏らすOL、セパレートできないWR、そしてそもそも投げるまで時間のかかるアサイメント、などといった要因が考えられます。ただ、このボールを持ちすぎてしまうという点に関してWentz本人の要因があるとすれば、それは先ほど挙げた次々とターゲットを探す能力に欠けることによるものだと、私は考えています。ここの部分は要改善です。従来より素早く2人目、3人目のターゲットを見つけることができるようになれば、Wentzはもう一段QBとして進化できると思います。ここはReichをはじめ、コルツの指導陣の腕にかかってますね。

4つ目の短所は、パスラッシュに対して必要以上にプレッシャーを感じてしまう点です。ただ、この短所についてはあまり気にしなくても良いのかなと考えています。しっかりOLがプロテクションできていれば改善されると思っています。その点コルツOLはパスプロに定評があるのでそこまで心配していません。

このように、私なりに考えるWentzの長所と短所について上記の通りです。さて、Wenztの今後の活躍を考える上で、短所とまではいかないですが、懸念点がいくつかあります。1つ目は投げ所です。'20シーズンではパスの精度が極端に落ちたことは前述しましたが、クリーンポケットからのパスでも投げ所が悪かったなというものが多かったです。具体的には浮いた高い球が多かったです。浮いた高い球はディフェンスにカットされやすく、WRがキャッチし損ねた場合は宙に上がってINTにつながってしまう場合もあります。そのため、要改善です。2つ目の懸念点はクリーンポケットからのパスでINTが多かったことです。これは慢性的にプレッシャーを受けていたことによる投げ急ぎ、冷静な判断力の欠如によるものだと信じたいですが、いずれにせよこちらも要改善です。3つ目の懸念点は怪我耐性です。Wentzといえば怪我が多いのは事実です。ただ、昨シーズンは50サックも受けていながら大きな怪我離脱はなかったはずですから、心配しすぎる必要はなさそうです。しかし、無理をさせすぎるのは怖いのでそこら辺を上手くやっていく必要はあるかなと思います。

総じてWentzはまだまだエースQBとして活躍できる力はあると思うので、いかに全盛期の頃のパフォーマンスに戻せるか、さらにそれより進化させることができるのかが鍵となりそうです。

 

Wentzとコルツオフェンス

上記のように私個人としてはWentzを評価しているので、ここではそれらを踏まえてWentzがコルツオフェンスでどのように使われるのか、またWentz加入がコルツオフェンスにどのような影響を与えるのかについて考えてみたいと思います。

結論から言うと、Wentz加入によってコルツオフェンスはより強力なウェスト・コースト・オフェンスを組み立てることが出来るようになると考えています。Reich体制以降、コルツオフェンスにおけるパスは、より素早いタイミングで投げるパターンが多用されており、典型的なウェスト・コースト・オフェンスとなっています。既にコルツはTaylorやHinesら強力なRB陣を擁し、ランオフェンスには強みがあります。そこにWentzのようなショートに素早く投げ込めるQBが加われば、コルツのウェスト・コースト・オフェンスは従来よりも強力なものになると思います。Wentzにとっても、なるべくスローまでの時間の短いオフェンスの方が活躍出来るでしょう。また、Wentz加入によってHC Reichの好むRPOコンセプトを多用することが出来るようになります。RPOが増えれば、得意のランを活かしつつ、従来よりもテンポよくショートパスでゲインを重ねることが出来るようになるため、ランを止められると途端にジリ貧になってしまった従来のオフェンスを改善できると思います。また、課題だったRZのオフェンスもRPOやWentzのQBキープなどによって攻め手を増やすことができます。

このように、Wentz加入によってコルツオフェンスは、RPOを多用したより強力なウェスト・コースト・オフェンスを展開出来るようになると考えています。

 

私的コメント

総じてWenztの加入は、個人的には期待していいのではないかと考えています。コルツオフェンスにとっては前述のような点でプラスになると思います。一方でWentzにとっても、リーグトップクラスのOL陣に優秀なRB陣、かつ旧知の仲のHCと、コルツはこの上ない環境と言えそうです。そのため、Wentzの活躍は期待できるのではないかと思います。逆に、Wentzにとってこの1年は強く結果を求められる年になることは間違いないと思います。トレードの対価の来年のドラフト指名権はスナップ出場率が高ければ1巡にもなり得ます。つまり、結果が出せなかった場合、それでもなおWentzを使い続けてみすみす1巡を差し出すことは大損になりますから、結果が出せなければWentzはお払い箱となってしまうでしょう。控えには才能あふれる若手QB Easonがいますからね。ぶっちゃけ、コルツで活躍できなければWentzは今後どのチームへ行こうが活躍の可能性はほぼないと言っていいでしょう。

とにもかくにも、今年の3巡と来年のほぼ1巡と決して安くない対価を出して獲得しているので、Wentzには何が何でも結果を出してもらいたいなと思います。幸いにも、Wentzは結果を出すだけの力はまだ十分秘めていると思いますし、コルツはそのための環境が整っているチームであるとも思います。Wentzの加入によってコルツオフェンスを強化し、来年こそは地区優勝を目指してほしいと思います。

 

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長くなりましたが、今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

コルツ 今後の展望とオフシーズンの課題

今回は、コルツの今後の展望とオフシーズンの課題について個人的な意見を書いていきたいと思います。(だいぶざっくりしてしまいましたが…)

 

 

各ポジションの今後の展望

QB

現所属:Wentz、Eason

※reserve/future契約は除く、他にも漏れている選手がいる可能性もありますがご容赦ください。

FA:Brisett

引退:Rivers

 

Riversは今シーズン終了後引退を表明、ひとまず今までお疲れさまでした、そしてありがとうございました。Brisettも今季でFAに。現状ロースターに残っているのはEasonだけなのでついに! と思ったところ、イーグルスからWentzをトレードで獲得。ということで、来季のコルツのQBはCarson Wentzということになります。2番手はおそらくEasonになるでしょう。とにかく来季こそはパスオフェンスを復活させてほしいです。

 

・Wentz

イーグルスとごたごたのあったWentzをトレードで獲得。対価は今年のドラフト3巡+来年の条件付き2巡。この条件というのが、「75%以上のオフェンススナップ出場」、あるいは、「70%以上のオフェンススナップに出場しプレーオフ進出」という条件を満たすと1巡へと変わる、というものです。イーグルス的にはもう少し対価引き上げたかったはずで、コルツのほかにもCHIが候補として挙がっていましたが、Wentz本人がコルツに行きたいと求めていたらしく、結局コルツに落ち着きました。OL強い+旧知の仲のHC Reichの存在が大きかったのでしょう。

さてWentzですが昨シーズンの出来は最悪レベルと言われています。コルツへの移籍で、全盛期レベルまで復活できるかが一つ焦点になりそうです。判断の遅さやINTの多さが問題視されていますが、これに関してはWentz本人の問題もありますが、当時のイーグルスのOLなどサポートキャスト側の問題もありそうです。その点、コルツはリーグトップクラスのOL陣にTaylor・Hinesら優秀なRB陣がそろっていて、かつHCも旧知の仲ということなので、Wentzにとってはこの上ない環境と言えそうです。他方、Wentzの肩の強さ、QBスクランブルやZone ReadでのQBキープ、Bootsパスなどは今季のコルツオフェンスには無かった武器になるので、コルツにとってもプラスになりそうです。総じてWentzには期待はできそうです。Wentzに関する詳しいことは機会があれば別の記事で扱いたいと思います。

 

・Eason

今年ついに正QBになるかと思われましたが、Wentzの移籍により見送られる形になりました。とはいえ、GMはじめチームはEasonのポテンシャルに期待はしているようなので、おそらくQB2番手には昇格されるでしょう。今後Wentzが正QBにはなりますが、対価的に使えないと見限られればEasonへシフトという可能性もありうると思うので、まだまだチャンスは十分ありそうです。

 

RB

現所属:Taylor、Hines、Wilkins、Darius Anderson、Paul Perkins

FA:Mack

 

ひとまず来シーズンもTaylor・HinesのDuo、控えにWilkinsがいるので安泰でしょう。Wentz加入でRPOが増える可能性もあるので、Taylorはより重要な存在となるでしょう。またHinesもオフェンスにアクセントを加える大きな武器となるでしょう。Hines・Wilkinsは来年が契約最終年。Hinesは必要不可欠な戦力となっており、チームとしては残留させたいはずなので早めに取りまとめてもらいたいです。一方Wilkins残留は正直厳しいかもしれません。そして気になるのはMack。もともとMackとTaylorの併用、あるいはTaylorへのシフトを見越してのTaylor指名のはずでしたが、Mackがケガでシーズンエンドしている間にTaylorがエースRBに成長してしまったので、Mackの存在感がかなり薄れてしまいました。Mackは2019シーズンではエースRBとして十分活躍しており、優秀なRBであることは間違いないので、残留してくれれば戦力になりますが、おそらく放出されてしまうのではないかなと思います。

 

WR

現所属:Campbell、Pittman、Patmon、Demichael Harris

FA:TY、Pascal、Dulin

 

まずは何としてもTYを残留させたいです。戦力的にTYがいないとまだまだ不安です。また、TYはコルツ一筋のベテランで若手の多いオフェンスの中ではリーダー的存在でもあると思うので、そういった意味でもまだまだ残留してもらいたいです。年齢はありますがまだまだ一線で活躍できるでしょう。幸い本人もコルツに残りたいという思いはありそうなので、チームに再契約の意志があれば残留してくれそうではあります。

Pascalも残留させてほしいです。目立たないですが良いプレーも多く、またブロッカーとしても起用できるので意外と替えが利きづらい選手だと思います。RFAなのでチームに再契約の意志があれば残留になるでしょう。

ユニット全体としては、FA組を除くとCampbellとPittman。Campbellは去年のキャンプでの評判がよく、W1の試合でも存在感を示していたので、健康であれば十分活躍が期待できそうです。PittmanもRoute Runner系WRとしてはある程度活躍が期待できますが、そろそろそのフィジカルを活かしてディープでも活躍してほしいです。Patmonは今シーズンは出場機会がほとんどありませんでしたが、こちらも身長が高いのでディープでの活躍に期待できそうです。

ただ、仮にFA組を両方残したとしてもWRユニットとしてはもう少し戦力が欲しいところです。特にDeep Threat系のWRが欲しいところです。CampbellもケガがちなのでスピードのあるRoute Runnner系も加えたいところではあります。いずれにしてもFAやドラフト補強において、優先度の高いニーズになりそうです。

 

TE

現所属:Doyle、Togiai

FA:Alie-cox、Burton

 

パスではパッとしないですがランブロックは優秀なうちのTEたち。コルツは2TEの隊形でのタイトなランが多いので、ブロッキングが優秀なTEが必須です。その点、Alie-coxはブロッキングが良いので残留させるべきかと思います。パスでもプチブレイクしたのでブレイクの可能性はまだありそうですし。RFAなのでチームに再契約の意志があれば残留になるでしょう。BurtonはレシービングTEのタイプですが、昨シーズンではあまり結果は残せず。順当にいけば放出になるでしょう。でも元イーグルスなのでWentzが残してほしいと言っているとか言っていないとか…。

 

IOL

現所属:Kelly、Q、Growinski、Pinter、Jake Eldrenkamp(誰?笑)、Sam Jones(誰?笑)

FA:Joey Hunt

 

盤石なIOLの布陣は来シーズンも健在。Qとの契約に関しては動くのは来年以降になるでしょうか。全体としてパスプロは問題ないのですが、ランブロックは去年少し物足りなかったので、次シーズンはより圧倒してほしいです。デプスは控えに2020年のドラフト下位で指名したPinterがいて、'20シーズンにちらほら出場した際にもそれなりに出来ていたので控えとして問題なさそうです。あとは誰?笑なOLたちがどれくらいできるのかにもよりますね。ドラフト下位でIOL補充してもいいかもですね。

 

OT

現所属:Smith、Holden、O'Donell

FA:Clark、Green

引退:Castonzo

 

直近で最も課題のあるポジション。Castonzoの契約は本来ならもう1年残っていたのですが、本人の意向による電撃引退によってLTに穴が開いてしまったので、LTのスターターを見つけなければいけなくなりました。コルツOLは生え抜きが多く、またLTは他所から引っ張ってくるようなポジションでもないと思うのでドラフト指名が妥当ではないでしょうか。幸い今年はLT豊作と言われているので狙い目です。ドラフト1巡はLTに使うのが妥当ではないでしょうか。1巡21位使って取れそうなOTのプロスペクトとしては、Christian Darrisaw(Virginia Tech)、Sam Cosmi(Texas)、Dillon Radunz(North Dakota State)、Liam Eichenberg(Notre Dame)らへんが候補になりそうです。2巡に落ちてきそうな感じもありますが、54位だとギリギリ売り切れてしまいそうです。個人的にはEichenbergがいいかなと思っています。プレーも非常に完成されていますし、QとNotre Dameコンビで並んだら面白いかなと笑。2巡ならWalker Little(Stanford)がいいかなと思います。ケガ+オプトアウトがどこまで評価に響くか分かりませんが、全盛期の実力が出せれば一線で活躍できると思います。

LTはドラフトで指名するとして、逆のRTはSmith。Smithは実は非常に優秀なRTへと成長し、エースラッシャー相手にも安定したプレーを見せています。ケガさえなければ来シーズンも安泰でしょう。

OTの控えがそろってFAとなってしまうので、デプスは確保したいところです。

 

DT

現所属:Buckner、Stewart、Stallworth、Windsor、Chris Williams(誰?笑)、kameron cline(誰?笑)

FA:特になし

 

Buckner、Stewartの凶悪IDLコンビは来シーズンも健在。デプスもStallworthらがいるので問題なさそうです。

 

DE

現所属:Turay、Banogu、Lewis

FA:Houston、Autry、Muhammad

 

最優先課題ポジションの一つ。20シーズンの主戦がみなFAなので対処が必須です。今年のドラフトはEdgeが不作と言われており、また1巡プロスペクトにはコルツに合いそうな選手があまりいなかったので、FA補強がいいかなと。HoustonとAutryのどちらか残してどちらか補強が理想です。と思っていたら、Autryはタイタンズに流出し、FAのEdgeはほとんど売り切れてしまいました…。となるとHoustonと延長するのか、それともLewisやTuray、Banoguでやっていくのか、はたまたドラフトで指名するのか。本当にDEどうするつもりなんでしょう…。Lewis、Turay、Banoguだけだと主戦としてインパクトが足りなすぎる…。

 

LB

現所属:Leonard様様、Okereke、Franklin、Adams、Glasgow、E.J. Speed

FA:Walker

 

Leonard様様がいるので安泰でしょう。Leonardは今年で最終年ですから、契約交渉も早いところまとめてほしいところです。LeonardはLB史上最高金額になると言われていて、年20M近くになるのではないかと試算されています。もちろんそれだけの価値がある選手ですが。相方としてはOkerekeがスターターとして着実に成長してきているので、こちらも問題なさそうです。一方Walkerが今年FAに。Leonardはじめ彼の頭脳、司令塔能力は高く評価されていますし、ランストップはまだまだWalkerのほうが上だと思います。また4-3を敷くとなるとLBが3人必要になりますが、控えのFranklinはスターターとしては不安のある実力だと思うので、正直Walkerには残留してもらいたいなと思っています。デプスを厚くする+Walkerの代わり育成のためにドラフト下位でLBは指名してもいいかもしれないです。

 

SF

現所属:Willis、Blackmon、Ibraheim Campbell

FA:Hooker、Wilson、Odum

 

スターターWillisは現状でも十分の出来なので、来シーズンはよりインパクトのある活躍を期待したいです。Blackmonはインパクトある活躍ができるので、弱点のカバー範囲の広さを改善できるといいかなと思います。問題はHooker。カバー範囲などカバー能力で言えばBlackmonに勝りますが、Hookerは典型的な1High FS。Eberflus体制になってから2Highがメインなので、Hookerは流出になってしまう可能性が高いです。OdumはSTerとして優秀でAll proにも選出されていますが、残留させるのか気になります。FA組が流出するとデプスが薄くなってしまうので、ドラフト下位などで仕込みたいところです。

 

CB

現所属:Moore、Ya-sin、Rodgers、Tell、Andre Chachere(誰?笑)、Will Sunderland(誰?笑)

FA:Rhodes、Carrie、Tremon Smith

非常に優先度の高い課題となっているポジション。今年の出来は良くなかったです。しかし、Rhodes・Carrieの主戦がFAになります。Rhodesはまだ良かった方ですが、残留させるか別の選手で補強するか選ぶなら補強を選びたいです。おそらくチームとしてもRhodesと再署名する雰囲気はあまりなさそうです。ドラフト1巡はLTに使いたいので、やはり若いスターターCBをFAで補強したいところです。最悪ドラフト2巡でもありですが…。片方は補強するとして問題はもう片方のCB。Ya-Sinはまだまだ粗削りでディープカバーはかなり不安です。万が一CBを補強できなかった場合は、今年のルーキーRodgersやオプトアウトしていたTellらがどこまで出来るのかも非常に重要になってきそうです。とにかく誰でもいいのでディープをしっかりカバーできるCBが来てほしいです。

 

オフシーズン課題

以上を踏まえ、個人的にはオフシーズンの補強ニーズの優先度は以下のような感じだと思っています。(素人意見もあるかと思いますが、ご容赦ください。)

超最優先~これ補強しないと始まりません~:LT

最優先~補強しないときつい~:DE、CB、WR

普通~できれば補強したい~:TE、LB

とりま後回し~余裕があれば補強してもいい~:G、OT、RB、SF

 

以上のニーズを踏まえてFAとドラフトの話へ

 

FAニーズ

最優先はDEだと思っていましたが、FAのDEはほとんど売り切れてしまいました。なので、CBやWRを補強したいところです。ちなみに、DE、CB、WRのどれかをFAで補強できないとドラフトの指名順位が足りなくなってしまうので、どれかは補強したいところです。あとは、エース級ではありませんが、ニッチなTEなどもチャンスがあれば獲得に動いてもよいのではないかなと思います。

 

ドラフト

コルツが一番大切にしているのがドラフト。ドラフトでどれだけ良い選手を引けるかがコルツにとって何よりも成功のカギです。コルツの今年の指名権は

1巡21位

2巡54位

4巡127位

5巡165位

6巡204位

7巡247位

何より痛いのが3巡がないこと。Wentzのトレードの対価で3巡をイーグルスに出してしまいました。コルツは3巡らへんで指名した選手をしっかり育成して戦力にするのが上手いチームなので、3巡がないのはコルツにとってかなり痛手だと思います。

さて、ドラフトピックですが、順当にいけば1巡はLTの補強に使いたいです。今年はLT豊作なのでトレードダウンして2巡増やすのもありかなと思ったのですが、チーフスなどOTニーズのチームが増えそうなので、リスクが高いかなと思います。私の一押しはEichenbergなので頑張って取ってくれたらうれしいです笑。コルツの事なので1巡をDEやCBに使う可能性もありうるかなと思っています。その場合は2巡でWalker LittleらなどのLTが良さそうです。一方順当に1巡でLT指名した場合は、2巡はニーズ的にはDEをとりたいです。しかし、正直今年はDE不作の年なので、2巡のDEがどこまで戦力になるかは分かりません。FAで補強できていない場合はCBやWRなども候補に入ってくるでしょう。4巡は補強できなかった最優先ニーズ、あるいは育成前提で素材型のTEやLBがいればそちらを取ってもよいかもしれません。それ以降の指名権はRBやWR、OLのデプスに回すのが良いかもしれません。

細かいプロスペクトのチェックはまだできていないです。すみません笑。そちらはまた別の機会にしたいと思います。

 

ひとまずざっくりとしたことしか書けませんでしたが、今後の展望とオフシーズンの課題についてでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コルツ 2020シーズンレビュー②(ディフェンス・ST編)

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今回も2020シーズンのコルツのシーズンレビューをしていきたいと思います。今回は②ということで、ディフェンスとSTについてレビューしていきたいと思います。

チーム総評、オフェンスについてはこちらです。

jacoby-colts.hatenablog.com

 

 

ディフェンス

Total  Rushing Passing Points
YDS YDS/G YDS YDS/G YDS YDS/G PTS PTS/G
5314 (8位) 332.1 1448 (2位) 90.5 3866 (20位) 241.6 362 (10位) 22.6
               

Turnovers(Takeaways)

INT

FUM

Total

15

10

25(5位)

 https://www.espn.com/nfl/stats/team/_/view/defense/table/passing/sort/netYardsPerGame/dir/asc

 

今シーズンのコルツの勝利を支えていた要因の一つとなっていたのが、安定したディフェンスでした。ディフェンスの粘り強さによって勝利した試合も多かったです。またターンオーバーなどビッグプレーも多く、これもチームの勝利に大きく影響しました。総じて今年のディフェンスはチームの勝利に大きく貢献していました。やはり大きかったのがDT Bucknerの加入。ランストップにパスラッシュに欠かすことのできない存在としてディフェンスをけん引しました。またLB Leonardも相変わらずの大活躍。彼のビッグプレーで何度も救われました。総じてコルツディフェンスのフロント陣はリーグ屈指のハイレベルなユニットとなりました。その甲斐もあり、ランディフェンスではリーグ2位の強さ。一方で、インパクトのあるEdge Rusherがいなかったことや、ディフェンダー(特にCB)のパスカバー能力が低かったことなどにより、パスに対しては非常に弱いディフェンスとなってしまいました。

 

ランディフェンス

ラン喪失ヤードは1448ydsでリーグ2位の成績で、ランディフェンスは上出来の結果だったと言えるでしょう。その要因は優秀なフロント陣による高いランストップ能力です。DT BucknerとNT Stewartの2人の強力なIDLが相手OLをしっかり押し込めていたので1列目でランに対してプレッシャーをかけることができました。特にZone系のランに対してはめっぽう強かったです。また、LB Leonardをはじめ、LBの強力な差し込みでしっかりとGAPをつぶしたりキャリアーを仕留めたりしており、その結果ランに対しては非常に強いディフェンスとなりました。

 

パスディフェンス

パスディフェンスは非常に弱かったです。その要因は前述のとおり、パスラッシュでのプレッシャー不足と、パスカバー能力の低さにあります。

まず、パスラッシュに関して、チームの合計サック数は40。チームのサックリーダーはBucknerで9.5。Bucknerはインサイドからプレッシャーをかけれる非常に優秀なDTでした。また、NT Stewartもサック数こそ少ないですが、インサイドからのプレッシャーに貢献できていました。総じてインテリアのプレッシャーはしっかりかけることができていました。問題はEdgeからのパスラッシュです。DE(コルツは4-3ディフェンスなので。)のサック数合計は22.5と全体のうちおよそ半分ほど。IDLが強力だったのでなんとかなっていましたが、Edgeからのプレッシャーはもう少し欲しかったです。HoustonやAutryは優秀なDEですが、パスラッシュでのインパクト不足は否めません。総じてインパクトのあるEdge Rusherがいなかったために、パスラッシュでのプレッシャーをかけきることができず、その結果としてパスディフェンスの弱さの一因となってしまいました。

他方、パスカバーに関して、こちらもかなり課題の残る出来でした。パスカバーにおける弱点は2つありました。一つはディープカバーです。アサイメントミスなのかDBの能力の低さなのか原因は明確ではありませんが、ディープゾーンで相手ターゲットが誰にもカバーされずにワイドオープンになってしまっている場面が多かったです。またCBの個の力が弱く、MtoMやゾーンでのディープカバーの能力が低かったため、ディープでの1on1の勝負で負けてしまったり、大外のWRに縦にぶち抜かれてしまったりする場面も多かったです。ただ、これに関してはCBだけでなく、FSの問題も関係しています。もしFSが全盛期のFookerならカバーできる範囲が広いので、ある程度大外のヘルプにも回れたはずです。しかし今シーズンはFookerがシーズンエンドしてしまいました。そして代わりにスターターとなったのがルーキーFSのBlackmonだったのですが、Blackmonは2HighタイプのFSで、Fookerのように広い範囲をカバーする能力がなかったため、結果大外のディープは完全にCBとの1on1となってしまいました。もう一つのパスカバーの弱点としてミドルゾーンへのパスも挙げられると思います。LBのパスカバー能力が抜群に高いわけではなく、またPAが入るとどうしても下がるのが遅れてしまうため、Zone Coverを敷いてもミドルゾーンへのパスをホイホイ通されてしまいました。かといってCBのMtoMも弱いので、WRのアクロスパターンを抑えることができず、結果としてミドルゾーンへのパスにかなりやられてしまいました。

これは少し余談でプレーコール面に関して言及すると、DBのパスカバーがよくないので、DCに対してはもっとブリッツを入れてほしかったというのが本音でした。しかし、今年のスーパーボウルを見てうちのDCがやりたかったのはこういうことだったのかなと思いました。だとするともう少し強力なEdge Rusherが必要だっと思いますが…。

総じて以上のような要因により弱いパスデイフェンスとなってしまい、その結果敗戦してしまう試合も多かったです。

 

DL

スーパーDT Bucknerの加入によって一気にユニットとしての強さが上がりました。スターティングメンバーはLDE Autry、DT Buckner、NT Stewart、RDE Houston。IDLは申し分ない出来でしたが、DEは物足りない出来でした。

 

・Deforest Buckner(DT)

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
15 58 9.5 3 0 2 1
             

スーパーDT。3テクながらチームトップの9.5サックをしており、それ以外にもパスラッシュにおいてかなりプレッシャーをかけていました。また、相手OLを押し込んだりロスタックルをしたりとランディフェンスにおいても大きく貢献。BucknerはAaron DonaldさえいなければリーグトップのDTといっても過言ではなく、その存在感は破格です。コルツディフェンスにとっては何よりも替えの利かない選手です。それはコロナでBucknerが離脱し惨敗したW12のタイタンズ戦を見れば明らかです。今年のコルツディフェンスの功績の大半はBucknerによるものと言っても過言ではありません。

 

・Grover Stewart(NT)

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
16 53 0.5 1 0 0 0
             

今年覚醒したNT。覚醒した要因はBucknerとのシナジーだったのではないかと思います。実際Bucknerと並んで凶悪なIDLの布陣となりました。1on1のブロックに対してはしっかりと相手OLを押し込むことができ、ダブルチームに対しても押されずにしっかりとプレッシャーをかけることができるため、ランストップにおいて非常に大きな役割を果たしていました。今シーズンの強力なランディフェンスの立役者と言っても過言ではありません。また、スピードも体格の割にあるのでパスラッシュでもそれなりのプレッシャーをかけることができていました。数字以上に大きな役割を果たしており、コルツの優秀なフロント陣の中でも重要な一員です。

 

・Denico Autry(DE)

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
14 33 7.5 0 0 0 0
             

Buckner加入前はDTでプレーしていましたが、Bucknerの加入でDEへと移動。元3テクだけあってPower Rusher系のDE。相手LTを押し込みながらパスラッシュをかけることができ、7.5サックを記録しています。派手さはないですが大きなミスも少ない優秀なDEです。またパスシチュエーションでは3テクに入ることもできるので割と万能な選手です。

 

・Justin Houston(DE)

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
16 25 8 0 0 1 2
             

 一応エースDE。8サックとまずまずの記録。そこそこ活躍はしており、いまだ優秀なDEです。しかし、年齢もあるのでエースDEとしてのインパクトが物足りなかった感は否定できません。

 

・Al-Guadin Muhammad(DE)

Houstonらとローテで出場。ランディフェンスではそこそこの活躍を見せましたがが、パスラッシュではコンスタントな活躍がみられずいまいちでした。

 

・Kemoko Turay(DE)

パスラッシャーとして期待されつつもケガがちで離脱が多いです。復帰後は何度か活躍を見せたので活躍できる可能性は十分ありそうです。

 

LB

 超ウルトラスーパーエースLB Leonard様様を擁し、他の選手も安定した活躍をしているため、ハイレベルで安泰なユニットです。メンツは、4DBではMike Walker、ILB2人がLeonardとOkerekeですが、5DBではLeonardの相方としてOkerekeの出場割合が多かったように思います。

 

・Darius Leonard

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
14 132 3 7 0 3 2
             

 コルツディフェンスの象徴的存在。スタッツからも分かるように、Leonardの凄さはブリッツからランディフェンス、パスカバーまでどんな場面でもプレーに絡むことができるところです。そして、W15のテキサンズ戦終盤のFFのように、大事な場面でビッグプレーを巻き起こし、戦局を覆すことのできるスター性も持ち合わせた超ウルトラスーパーエースLBです!ランストップ能力が非常に高く、強力な差し込みで相手ランプレーに対して楔を打つことができるだけでなく、自らフィニッシャーとして相手キャリアーを仕留めることもできます。パスにおいては、相手のパスを読んでカバーするのが得意な一方で、要所でのLeonardのブリッツも非常に大きな武器となっています。今シーズンの試合でもLeonardのプレーにディフェンス、ひいてはチームが何度も救われました。Leonard様様。

 

・Bobby Okereke

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
14 72 0 6 1 0 1
             

 今シーズン出場機会が増えた若手LB。特に、5DB時のLeonardの相方としてWalkerに代わってOkerekeが出場することが多くなりました。6PD、1INTとパスカバー能力ではWalker Jr.より高く、その部分が買われている模様。ランストップでも素早い上がりを見せるなど良いプレーを見せており、スターターとして着実に伸びてきています。

 

・Anthony Walker

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
16 92 0 5 1 0 1
             

 Mike。派手さはないですが、安定して相手を止めることができる優秀なMikeです。パスカバー能力はOkerekeに劣りますが、ランストップ能力、特にキャリアーを仕留めるフィニッシャーとしての能力はまだWalkerのほうが高いといえそうです。また、プレースキルとは別に、頭脳面での能力が高く、Leonardも司令塔としてのWalkerに厚い信頼を置いているので、チームにとって彼の存在はスタッツやプレーで表れている以上に大きいのかもしれないです。

 

SF

スターティングメンバーはSS Willis、FS Blackmon。ユニットとして悪くはないです。ランサポートは良いのですが、パスカバーは多少の不安が残ります。

 

・ Khali Willis(SS)

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
14 85 2 6 2 1 0
             

 2年目(2020シーズン時点)の若手SS。目立つような派手さはないですが、堅実で安定したプレーができる隠れ優秀なSSです。ランサポート能力に非常に長けており、Box付近に置いても十分ランストッパーとしてプレーできます。また、パスカバーでもマンツーマンやゾーンカバーが安定しています。昨シーズンから試合に出場しており、今シーズンはスターターとしてより安定した活躍ができるようになりました。加えて今シーズンは2INTを記録しており、目立つプレーも増えてきました。

 

・Julian Blackmon

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
15 42 0 6 2 1 0
             

もともとスターターのFS Fookerがケガでシーズンエンドしたことによって、以降スターターとなったルーキーFS。ルーキーながら2INT、1FFと大活躍。特にW11 パッカーズ戦のOTでのBlackmonのFFは、勝利の決定打となったため大きなインパクトを残しました。ランサポートでの上がりも非常に速く典型的な2High SFといった感じです。一方で1Highでのカバー範囲の広さやディープセンターのカバーはまだまだ未完成です。しかし3巡ながらこれだけインパクトある活躍ができたのは良かったと思うので、今後にも期待です。

 

・Malik Fooker(FS)

もともとスターターだったFSだが、W2の途中でケガしてシーズンエンドしました。1High FSとして優秀な選手だったのですが…。本人にとっても契約最終年だったので残念です。

 

CB

ディフェンスの中でみると唯一力が大きく劣っているユニットでした。元プロボウラー Xavier Rhodesを加えたものの、ユニットのレベルはさほど高まりませんでした。前述した通り、CBの個の力不足がディフェンス全体の弱点へとつながってしまい、結果それがチーム全体の試合結果にも響いてしまうという形になってしまいました。スターターNCB Moore、RCB Rhodes、LCBは当初Ya-Sinでしたが、中盤辺りからMoore、あるいはYa-SinとCarrieのローテとなりました。

 

・Kenny Moore II(NCB)

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
16 80 2 12 4 1 0
             

5DBではNickelに入り、4DBでは大外CBにも入る選手。NCBとしては非常に優秀でインパクトある活躍ができる選手です。特にW14のレイダース戦でのEZ内でのワンハンドINTは大きな注目を集めました。スタッツにも表れている通り、ランにもパスにも絡むことができる選手です。ランサポートが非常によく、彼がキャリアーを仕留めてランを止めている場面も多いです。またNickel Blitzも大きな武器となっています。パスカバーにおいてもゾーンカバーが得意で、特にQBとターゲットの間にスッと入るのが上手いです。一方でMtoMのカバー能力が高くないのが弱点です。また、大外のCBに入ることも多かったですが、Mooreはプレーに絡んでなんぼの選手なので、ランなどに絡みずらい外CBにはあまり向いていないと思います。とはいえ、今シーズンはインパクトのある活躍も多く、NCBとして大きな存在感を示していました。

 

・Xavier Rhodes

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
16 42 0 12 2 0 0
             

 今シーズンFAで獲得した元プロボウラーCB。初戦でやられて不安でしたが、その後はINTや要所でのPDなどビッグプレー連発で挽回。しかし、最終的には大きく跳ねることもなく、ほどほど良かったねで終わってしまった感は否めません。Rhodesは悪くはなかったですが、めちゃめちゃ良かったわけでもない、けどやっぱり悪くはないといった印象です。

 

・Rock Ya-Sin

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
13 45 0 7 1 1 0
             

 2年目の若手CB。上位指名なので期待はしていたのですが、正直満足できる内容ではありませんでした。まだまだ粗削り感があり、良い時は良いけど、悪い時は悪いといった感じのパフォーマンスでした。特にWRとのディープでの1on1に課題があり、縦にぶち抜かれてしまう場面も多かったです。当初はスターターだったのですが、安定しないパフォーマンスやケガも重なり、Carrieとのローテとなってしまいました。

 

・T.J. Carrie

GP TKL SACKS  PD INT FF FR
15 32 0 8 2 0 1
             

当初は控えでしたが、Ya-Sinの不調でローテ先発に昇格しました。2INTは記録しているものの、Ya-Sin同様特にDeepでの1on1に課題があり、縦にぶち抜かれてしまう場面が多かったです。結局Ya-SinもCarrieも、どっちもどっちで悪かったといった感じです。

 

・Isaiah Rodgers

今年のドラフト6巡で指名したルーキーCB。 レギュラーシーズンでも出場していたみたいですがあまり印象に残っていないです。しかし、スピードがありそうで、プレーオフWCのビルズ戦では急遽数プレー出場し、EZ内でほぼINT(INTかと思ったが判定で覆った)のプレーを披露したので、可能性は感じました。レギュラーシーズンのうちにもう少し試してもよかったかなと思いました。また、KRとしても出場し、W5のCLE戦ではリターンTDを決めているので、STの戦力にもなりそうです。

 

ST

FG

・K Rodrigo Blankenship

GP FG FG% 1-19 20-29 30-39 40-49 50+ LNG XPM-XPA PTS
16 32-37 86.5 0-0 10-10 12-13 9-11 1-3 53 43-45 139
                     
今シーズンドラ外FAで契約したルーキーK。メガネをしているのであだ名はメガネK。ルーキーにしてはまずまず合格点の内容だったのではないでしょうか。40yd以上の成功率をもう少し上げたいです。
 

KR

CLE戦でRodgersがリターンTDを記録しました。
 

Punt

・P Rigoberto Sanchez
シーズン途中で癌の手術のため離脱しましたが、すぐに復帰しました。癌という割にはあっさり戻ってきたので一安心です。Pとしては非常に安定していました。
 

まとめ

2020シーズンレビューはここらへんで終わります。次回はオフシーズン課題と今後の展望について書きたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

コルツ 2020シーズンレビュー①(チーム総評・オフェンス編)

f:id:jajacoby:20210314190358j:image

今回は、コルツの2020シーズンのレビューをしていきたいと思います。全2回に分けて、今回は①としてチーム総評とオフェンスについてレビューしていきたいと思います。

 

 

チーム総評

・最終成績

11勝5敗(地区2位)

第7シードでプレーオフ進出(ワイルドカードラウンドでビルズに敗退)

まずは何より、今年はコロナ禍で様々な影響がありましたが、無事全シーズンを完遂できてよかったです。

さて、今シーズンのコルツですが、成績的にはまあ合格点といえるのではないかと思います。Luck引退のドタバタ2019年から1年で再びプレーオフ進出まで駒を進めることができました。

レギュラーシーズン成績は11勝5敗で地区2位。地区優勝はタイタンズでしたが、勝率は同じ11勝5敗です。これに関しては、コルツがW1でジャガーズに負けていなければ…、W17のテキサンズ vs タイタンズテキサンズが逃げ切っていれば…などもう少しで地区優勝できただけに非常に悔やまされます。プレーオフ進出も今年新設された第7シードに滑り込んで得た枠なのでラッキーでしたね。とはいえ、どんな形でも進出できたことには変わりないので良しとします笑。

今シーズンのコルツは特別強かったという印象はあまりありません。ただ、弱かったという印象もありません。The ふつう。オフェンス・ディフェンスどれも平均以上の力でバランスがとれていたチームだったと思います。また、テキサンズをはじめ相手チームのミスに救われていた部分も大きかったように思います。総じて、決して上出来とはいえませんが、なんとかそれなりの結果は出したシーズンでした。

 

オフェンス

Total  Rushing Passing Points
YDS YDS/G YDS YDS/G YDS YDS/G PTS PTS/G
6049 (10位)
378.1
1996 (11位)
124.8
4053 (11位)
253.3
451 (9位)
28.2
               
 
Turnovers(Giveaways)
INT FUM Total
11 4 15(3位)
     

https://www.espn.com/nfl/stats/team/_/view/offense/stat/rushing

 

スタッツで見るとTotal、Rushing、Passing、得点とどの要素でも全体で10位前後のランクに位置しています。ラン、パスとバランスの良いオフェンスでした。

ターンオーバーに関してはトータル15回で32チーム中3位の少なさ。これはファンブルが少なかったことによるもので、INTの回数は少なくありませんでした。

オフェンスに関しては、もう少し頑張てほしかったというのが率直な感想です。 スタッツでは見えてきませんが、実際は要所で攻めきれなかった場面が非常に多かったです。オフェンスの得点力不足によって負けた試合も多く、また勝利した試合もディフェンスによるものが多かったです。オフェンスがもう少し強ければもっと勝ち星を増やしたり、楽に勝つことができたと思います。このオフェンス不振の最大の要因はパスオフェンスの不振だと思います。これに関しては後述します。

ここで少しプレーコールについて言及すると、HC Reichのプレーコールは保守的で、悪かったものはそう多くはありませんでした。ただ、すごく良いというコールも少なく、もうひとひねりあるコールを入れてほしかったというのが本音です。要所での勝負強さには欠けていたかなと思います。

 

ラン

ATT YDS AVG YDS/G TD FUM
459 1996 4.3 253.3 20 1
           

 

ランが今シーズンのコルツオフェンスの要となっていました。安定したOLとスパールーキーTaylorのおかげです。特にTaylorはルーキーイヤーで1000yd越えの大活躍。ランがしっかり出せていたので、良くも悪くも安定したオフェンスとなりました。

 

パス

CMP ATT CMP% YDS AVG YDS/G TD INT SACK
371 552 67.2 4053 7.6 253.3 24 11 21
                 

 

スタッツでは分かりずらいですが、コルツのパスオフェンスは不振でした。ショートやミドルのパスをコンスタントに決めることができず、また要所でのINTも多かったです。またショートやミドルのパスが多く、ロングパスはほとんどなかったため、パスの脅威が薄かったように思います。もう少しパスが脅威となればランも出しやすくなったはずですが…。せめてショートやミドルのパスはもう少しコンスタントに決めてほしかったです。結果としてパスオフェンスの不振がオフェンス全体の不振へとつながってしまいました。この原因はQBとWRら双方の問題によるものです。

 

QB

・Philip Rivers

  Passing
GP CMP ATT CMP% YDS AVG YDS/G TD INT SACK
16 369 543 68 4169 7.7 260.1 24 11 19
                   

 年齢的な問題もあり、QBとしては正直厳しかったかなと思います。ロングパスをあまり投げれず、ショートやミドルのパスでもスローミスが目立ちました。また、球速が遅いために決めきれない場面も多かったです。また要所でのINTも厳しかったです。特に追い上げる展開になると無茶なロングパスを投げてINTされるというシーンが多かったです。こうした要因がパスオフェンスの不振につながってしまいました。

 

・Jacoby Brisett

  Passing
GP CMP ATT CMP% YDS AVG YDS/G TD INT SACK
11 2 8 25 17 2.1 3.3 0 0 2
Rushing      
ATT YDS AVG YDS/G TD FUM FD      
17 19 1.1 1,7 3 0 9      
                   

 スニーク要員。スニークで何度もチームのピンチを救ってくれました。しばしばスニークの余韻で次のプレーも出てきてパスしようとして結局失敗するのはやめてほしかったです。味方がTDすると外からダッシュしてきてセレブレーションに参加するところが好きです。

 

RB

出来の良くないコルツオフェンスを支え続けてくれた優秀なユニット。

 

・Jonathan Taylor 

  Rushing  
GP ATT YDS AVG YDS/G TD FUM FD  
15 232 1169 5.0 77.9 11 1 69  
Receiving
REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
36 39 299 8.3 19.9 1 0 364 12
                 

 Taylor様様。MackがケガしたためW1から試合に出場し、ルーキーイヤーながら1000yd以上のランでまさに大車輪の活躍。要所で結果を残してくれるチームのエース。RBのショートのパスコースやチェックダウンなどReceivingでも貢献。これだけのオーバーワークでケガが心配でしたが、丈夫みたいです笑。本当にドラフトでTaylorとってよかった。逆にTaylorいなかったらと考えると恐ろしいです。

 

・Nyheim Hines

  Rushing  
GP ATT YDS AVG YDS/G TD FUM FD  
16 89 380 4.3 23.8 3 0 24  
Receiving
REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
63 76 482 7.7 30.1 4 0 475 24
                 

パッとしないコルツオフェンスの中で、Taylorとともに貴重な戦力としてオフェンスを支えくれた功労者。TaylorのようなエースRBタイプではないですが、高いReceiving能力を持つユーティリティーな選手で、今年のコルツオフェンスにとってHinesの存在は非常に大きかったと思います。Taylor・HinesのRB Duo体制が固まってきたと思います。

 

・Jordan Wilkins

  Rushing  
GP ATT YDS AVG YDS/G TD FUM FD  
15 84 308 3.7 20.5 1 0 17  
Receiving
REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
12 16 105 8.8 7.0 0 0 145 3
                 

3番手としてRBユニットを支えてくれました。派手さはないが堅実なプレーでオフェンスに貢献。控えRBとしてはレベルが高いです。

 

・Marlon Mack

前シーズンのエースRBでしたが、W1の試合途中でケガしてしまいシーズンエンドしてしまいました。その結果Taylorが新エースRBに。ケガがなければ活躍できたはずなので残念。今年が契約最終年だったので複雑です。

WR

 QBがRiversだったこともあり、ユニット全体としてパッとしませんでした。

 

・T.Y.Hiliton

  Receiving
GP REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
15 56 93 762 13.6 50.8 5 0 193 42
                   


 最初こそあまり目立たなかったものの、シーズン後半からRiversともフィットし最終的にはエースWRとしてパスオフェンスをけん引してくれました。年齢的に全盛期ほどの活躍はできませんでしたが、それでも要所でのTYのキャッチに救われました。経験豊富な技術でまだまだコルツの若手WRたちには負けなさそうです。

 

・Zach Pascal 

  Receiving
GP REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
16 44 71 629 14.3 39.3 5 0 240 29
                   

チームで2番目のレシ-ビングヤード獲得と、そこそこの活躍。特にシーズン後半はビッグプレイで存在感をアピールしていました。華のあるプレーができるエースWRのタイプではないですが、Slot WRとしてはそこそこ優秀(だと思いたい)。フリーになっていることも多く堅実なプレーができます。QB Riversじゃなかったらもう少し活躍していたかもしれないです。課題としては、それ捕ってほしかったなあ…というプレーが少なくないので、レシービング能力がもう少し上がれば活躍間違いなしだと思います。Pascalはフィジカルもそこそこ強く、Box内でのブロッカー要員となることも多いです。目立つことは少ないですが、実は現状のコルツオフェンスにとって替えの利かない存在になりつつあると思います。

 

・Michael Pittman Jr. 

  Receiving
GP REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
13 40 61 503 12.6 38.7 1 0 280 22
Rushing      
ATT YDS AVG YDS/G TD FUM FD      
3 26 8.7 2 0 0 1      
                   

2020年ドラフト2巡のルーキーWR。カレッジではディープゾーンでの1on1に強かったのでDeep Threat系のWRとして期待していましたが、ディープのパスは結局1度も捕ることなく終わりました。 とはいえRAC(Run After Catch)には定評があるらしく、要所でのパスをキャッチ要所しフレッシュするなど、ルーキーとしてはまずますの活躍でした。もしかしたらRoute Runner系のWRだったのかもしれない…笑。

 

・Parris Campbell

サマーキャンプでも活躍を見せていたそうでかなり期待していましたが、W2でのケガでシーズンエンド。W1でもそのスピードで存在感を見せていただけに非常に残念でした。

 

・Marcus Johnson

TYやPittman Jr.が欠場している間、ロングパスをキャッチするなど、それなりの活躍を見せていましたが、主軸の復帰後は出場機会も減り、最終的にはチームからウェイブされてしまいました。

 

 TE

ブロッキングは良いのですが、全体的にパスとなると存在感がいまいちでした。

 

・Jack Doyle

  Receiving
GP REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
14 23 33 251 10.9 17.9 3 1 94 13
                   


 万能型のエースTE。ブロッキングも良く要所でパスをキャッチするなど、華はないですが頼りになる存在でした。

 

・Mo Alie-Cox

  Receiving
GP REC TGTS YDS AVG YDS/G TD FUM YAC FD
15 31 39 394 12.7 26.3 2 1 189 19
                   

シーズン序盤にプチブレイクしましたが、次第に存在感は薄れていってしまいました。とはいえフィジカルがありブロッキングも優秀なので、2TE隊形の多いコルツにとっては重要な選手だと思います。

 

・Trey Burton

学生時代にQB経験があるようで、ワイルドキャット時にQB役になるなどおもしろい場面もありましたが、レシービングTEとしての存在感はいまいちでした。

 

OL

LT Anthony Castonzo、LG Quenton Nelson、C Ryan Kelly、RG Mark Growinski、RT Braden Smithの最強OL陣は今年も健在でした。コルツオフェンスの数少ないストロングポイントです。特にパスプロは素晴らしく被サック数は21とリーグで2番目の少なさです。一方のランブロックも優秀でしたが、圧倒というほどでもなかったため少し物足りなさがありました。とはいえ、コルツオフェンス、そしてチームの勝利を支えている非常に優秀な大黒柱たちです。

LG Nelsonはパスプロ時はトイの選手を圧倒していた上、広い視野で全体のヘルプにも回るなど、パスプロでは敵なしでした。ただ、ランブロックは押し込まれることもしばしばあり、少し物足りなさを感じました。(Nelsonに求めすぎているだけかもしれませんが笑。)総じて今年も最強Gの呼び声にふさわしいプレーを見せ、今年もAll proやPro Bowlにも選出されています。

C Kellyもドラ1にふさわしいプレーを見せ、今年のPro Bowlにも選出されました。RGのGrowinskiもこの5人の中では最も実力が劣るものの、派手な失敗も少なく無難なプレーを見せていました。

同期のNelsonに影を潜めているものの、RT Smithも非常に優秀なOT。近年は強力なパスラッシャー相手にも安定したプレーを見せており、コルツの最強OL陣にとって欠かすことのできない存在です。

また、逆サイドのLT Castonzoも言わずもがな非常に優秀なOTで、安定した活躍を見せていました。一方でそれだけ替えの利かない選手でありながら、ケガがちで欠場も多かったため、そしてCastonzoの欠場がOLの出来、ひいてはコルツオフェンスの出来に直結してしまった節があります。控えOTのClarkやHolden、Green、Veldheerらは控えとしては無難なプレーを見せていましたが、戦力ダウンとなってしまったことは否定できません。(こればかりは仕方ないことですが…。)それでもCastonzo以外は大きな離脱が少なかったのは非常に良かったです。

 

まとめ

今回はここらへんで終わりです。次回は②ということでディフェンスとスペシャルチームについてレビューしていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

  

 

 

【選手分析】IND #21 RB Nyheim Hines

今回は久しぶりの選手紹介記事です!

今回取り上げるのはIND #21 RB Nyheim Hinesです!この選手は私の推し選手です!笑 それではさっそく紹介していきます!

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プロフィール

f:id:jajacoby:20210221163412j:image

ポジション : RB

チーム : Indianapolis Colts

番号 : 21

年齢 : 24

身長 : 5-9
体重 : 196
大学 : North Carolina State

NFL 3年目

2018年ドラフト4巡41位指名

スタッツ

RUSHING
YEAR ATT YDS AVG TD LNG
2020 89 380 4.3 3 31
2019 52 199 3.8 2 18
2018 85 314 3.7 2 18
           

 

RECEIVING
YEAR REC YDS AVG TD TGT
2020 63 482 7.7 4 76
2019 44 320 7.3 0 58
2018 63 425 6.8 2 81
           

https://www.colts.com/team/players-roster/nyheim-hines/career

 

数字で表れている以上に、シーズンを重ねるごとに成長しており、その存在感は大きくなっています。特に今シーズンは、コルツのWR・TEがいまひとつパッとしない中で、HInesはラン・パス両方において貴重な戦力となり、コルツオフェンスを支えてくれていました。(少し余談になりますが、コルツは本当に2巡~4巡辺りの選手の育成が上手いなと思います。HInesをはじめ、華はないもののしっかりとチームの戦力となっている選手が多いように思います。)最近は、Taylorと並んでRBのDuoと評されるようにもなりました。それでは、そんなHinesについて私見で分析していきます。

 

ちなみにTaylorについては以前記事を書いたので、よろしければ参考までに。

jacoby-colts.hatenablog.com

 

プレー特徴・分析

Hinesの特徴はその器用さです。RushingだけでなくReceiving、さらにはKRやPRまでこなす非常に器用な選手です。後述しますが、とくにそのReceiving能力はRBとしてはトップクラスだと思います。

まずはプレー見てもらった方が早いかなと思うので今シーズンのまとめ動画をどうぞ笑

 HInesはスピードやクイックネスに非常に長けた選手です。そのため、ランでは一気にLOSを駆け上がったり、外をまくったりしていました。さらにパスでもRACに活かしていました。加えてアジリティ・カットの能力も高く、ディフェンダーをかわしてゲインを増やす場面も多かったです。総じてHInesはオープンフィールドでのプレーを得意としていると言えます。逆に相手ディフェンスからするとHinesはオープンフィールドに出てこられると厄介な存在となるでしょう。そのため、特にRBのScreen やSwing、RBがパスコースに出るプレーなどでHInesを用いるとその能力を活かすことができるでしょう。一方でフィジカルの強さはそこまで高くないので、LOSを超える前にタックルされたり、Gapが詰まっていたりすると何もできずにあっさりプレーが終わってしまう場面も多かったです。したがって、オープンフィールドに出るまではそこまで脅威ではありません。

 そんなHinesですが、もう一つ特筆すべき能力としてReceiving能力の高さが挙げられます。Route Runningの能力が高く、LB相手には無類の強さを見せます。また、SlotやWRの位置にセットしても十分戦うことができます。

このプレーではPickが入っていますが、それでもWRと遜色のないRoute runningといえるでしょう。

そして、HinesはRoute Runningだけでなく、ボールをキャッチする能力もRBの中ではトップクラスだと思います。ショートはもちろん、ミドルやロングのパスに対しても高いキャッチ能力を持ちます。

このプレーでは、マッチアップしている相手SFをぶち抜いてロングパスをキャッチしており、WR顔負けのプレーです。

そして、もう一つHinesのReceiving能力の高さを伺い知れる動画がこちらです。

これは2018年、HinesのRookie Yearのプレーなのですが、難しいバックショルダーのパスを上手くキャッチしています。このプレーは見ていて興奮しました!

総じて、HinesはTaylorのようにエースRBというタイプではありませんが、その何でもこなす器用さでオフェンスのバリエーションを増やすことができ、非常に強力な武器となれる選手です。

 

私的コメント

近年Hinesの存在感は着実に大きくなっており、今やチームに必要不可欠な存在だと思います。来年はよりHinesをいやらしく使ってほしいなと思います!笑 そして何より推し選手なのでHinesの来年の活躍を楽しみにしています!

 

今回はここらへんで終わりです!最後まで読んでいただきありがとうございました!