コルツキングダム 〜NFLコルツファンブログ〜

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コルツ 2021シーズンの振り返り

2021シーズンも終了してからだいぶ経ち、かなり今更感はありますが、今回は昨シーズンの振り返りと今後の展望について簡単にしていきたいと思います。

 

総評

9勝8敗

一時はプレーオフの第5シードまで上り詰め、プレーオフ進出はほぼ確実とまで言われながらも、最終2戦で連敗し、プレーオフ進出を逃す結果となりました。特に、最終週では当時たった2勝しかしていなかったJAXに敗戦しプレーオフを逃すという、なんとも後味悪いシーズンでした。

今シーズンの感想を一言で言うならば、とにかく要所で勝ちきれなかったシーズンだったかなと。大量リードしていながら後半追いつかれ、OTの末第逆転負けしたW5のBAL戦、同じくOTまでもつれこんだ末敗戦したW8のTEN戦、そしてW16、W17のLVとJAX戦。このうちどれか一つでも勝てていればプレーオフ進出出来ていた可能性が高いだけに残念です。特に、BUFやNE、ARZなど強敵相手に勝利を収めており、期待値が上がっていただけになおさらです…。

総じて、チーム力としては低くはなかったはずですが、実力以上に勝ちきれなかったシーズンだったかなという印象です。

 

オフェンス

トータル:5901yd(16位)

ラン:2540yd(2位)

パス:3361yd(26位)

得点:451(9位)

 

全体的には昨年よりは強化されたオフェンスだったのではないでしょうか。特筆すべきはラン獲得ヤードリーグ2位。これはひとえにTaylor様によるものですが、例年にも増してラン偏重なオフェンスだったかなと。昨年よりも体感12・13パーソネル(2TE、3TE)や21パーソネル(2RB)の隊形が増えていた印象で、オフェンスにおいて意図してランが重視されていたのではないかなと思います。正直Taylor頼みがすぎることは否定できませんが、それでそれなりに結果が出ていたのも事実です。パスオフェンスに関しても、スタッツよりは体感良かったかなという印象です。(まあ、昨年までと比べてなので期待値が以上に低いためですが…)QB WentzになったことでRPOはじめ、クイックにショートやミドルにパスを投げれるようになりました。また、ロングのパスもしばしば成功させており、ディープの脅威も昨年よりはあったかなと。しかし、脆弱なパスプロとWentzの安定感の欠如がシーズンを通じて課題となっており、特に後半はパスが低調でした。毎度のラン止められたらジリ貧オフェンスになってしまうとやはり厳しかったなという印象です。

獲得ヤードの割に得点の成績は優秀です。ただ、この点に関してはもちろん決定力が上がったとも言えますが、こちらはディフェンスのターンオーバーで良いフィールドポジションからオフェンスを開始出来ていた点の影響も大きそうです。

 

ディフェンス

トータル被:5834yd(16位)

ラン被:1854yd(10位)

パス被:3980yd(19位)

失点:365(9位)

 

なんとも言えない成績。パスディフェンスに関しては非常に良くなかったです。特にパスラッシュが全くかからず、プレッシャー率ではリーグでもワーストクラス。一方で、今シーズンディフェンスは33ものターンオーバーを奪っており、これがディフェンスや試合結果に大きく貢献しました。しかし逆に言えば、ディフェンスはこのターンオーバーで誤魔化していた部分も大きく、これがなければより悪い成績となっていたかなと思います。

 

各ポジション振り返り

QB

Wentzのシーズンスタッツは3563yds、27TD、7INT。全体的に見ればまずまずの出来だったと思います。しかし、最終週のJAX戦での敗戦によって実際以上に評価を落としてしまった感は否めません。RPOオフェンスへのフィット、機動力、強肩でクイックに投げ込める等良さはあったのですが、パス成功率が低い、無茶なプレーが多い等欠点もはっきりしており、その点に関してはシーズンを通じてあまり大きな改善は見えなかったかなと。確かに最悪と言われていたイーグルスでの'20シーズンと比較すると、'21シーズンの成績は大きく回復したと言えますが、キャリア全体で比較すると、大きな伸びは見られず、正直Wentzという選手の天井が見えたかなという印象です。

総じて、良かった部分も多く、悪いだけでは決してありませんでしたが、Wentzで今後プレーオフスーパーボウルを目指すのは厳しかったかなという印象です。Wentzに関しては以下の記事でもコメントしていますので、ご参考までに。

 

jacoby-colts.hatenablog.com

 

RB

Taylor大覚醒のシーズンとなりました。1811yds、18TD、AVG5.5と堂々の成績。TENのHenryが途中シーズンエンドとなったことで、Taylorはぶっちぎりのリーディングラッシャーとなりました。さらに、めでたくプロボウラーにも選出されました。'20シーズンから活躍を見せていましたが、'21シーズンでは更なる進化を遂げ、リーグを代表するRBへと成長してくれました。前述したとおり、オフェンスは圧倒的Taylor頼みで、困ったらとりあえずTaylorにボール渡しとけといった感じだった訳ですが、それでも結果を出してしまうTaylor様すごすぎです。ジャージ買おうかな笑。

2番手HinesもウェポンタイプのRBでコルツオフェンスの重要なピース。特に2RBでTaylorと並ぶのは非常に強力ですし、相手からすればかなりいやらしかったでしょう。しかし、個人的にはもっとHinesを上手くいやらしく使ってほしいなと思います。

Taylor・Hinesのデュオは不動でしたが、控えには動きがありました。MackとWilkinsに代わり、21年のドラ外ルーキーDion Jacksonがシーズン中盤で3番手へと昇格しました。控えRBの世代交代でしょう。あまりまだ目立った活躍は見せていなかったので、今後に期待です。

 

WR

Pittman飛躍の年となりました。シーズン序盤からWentzのホットラインターゲットとなり、88rec、1082yds、6TDと昨年と比べて数字が大きく伸びています。また、ショートやミドルのパスだけでなくディープや競り合いでのキャッチ等も見せ、2年目でチームのエースWRへと成長してくれました。ただのカップル系YouTuberかと思っていましたが、嬉しい誤算です。

一方でPittman以外のWRたちがパッとしなかったのも事実。Campbellは中盤まで良いプレーも時折見せていましたが、途中怪我でシーズンエンド。Pascalも渋い活躍はしているのですが、要所でのキャッチ能力に欠ける印象。また、TYも流石に年齢からなのか、かつてのエースWRとしての活躍は難しかったのかなという印象です。そんな中でDulinは持ち前のスピードを活かした活躍を時折見せ、今後の活躍を多少期待させてくれました。

総じてエースWRはPittmanとなりましたが、やはり2番手が欲しいところ。WR2番手問題はIND永遠の課題ですね…笑。

 

TE

相変わらずパスとなると存在感の薄いユニット。Doyleもやはり年齢からか全盛期と比べると見劣りしました。ただ、それでも十分チームの貢献となる活躍を見せてくれていました。Doyle本当に今までお疲れ様でした。

Alie-coxはまた毎度の序盤プチブレイクを見せましたが、中盤以降は尻すぼみ感は否めず。ただ、ランブロック要員としては非常に優秀なのでラン重視のINDオフェンスには不可欠な存在。

Gransonはルーキーイヤーということで今後に期待といったところですかね。素早いレシービングタイプのTEなので、彼がパスターゲットとして成長してくれれば、2TE、3TEのランヘビーな隊形からでもパスを展開できるようになります。

 

IOL

予想外に出来の良くなかったユニット。C Kellyはパスプロでちょいちょい漏らしており、プロボウラーとしては物足りない出来。Growinskiもちょいちょい漏らしていました。一方Qは今シーズン怪我がちで欠場が多かったです。そのQで入った代役Reedは控えながら安定感あるプレーで支えてくれました。

 

OT

問題のユニット。RT Smithも今シーズン怪我がちで欠場が多かったです。問題だったのはLT。Fisherはランブロは良かったのですが、パスプロになるとボロボロでした…。その点、SmithやFisherの控えで出場機会の多かったPryorは無難なプレーで支えてくれていました。これだけプロボウラーや元プロボウラーが集まっていながら、OL全体的にパスプロがイマイチだったのは残念でした。

 

DI

NT StewartとDT Bucknerの不動のコンビ。特にいうことはありません。

 

DE

問題の穴ユニット。全くパスラッシュがかからず。期待の1巡ルーキーPayeは、シーズン序盤こそ苦戦していたものの、後半からは伸びを見せ、4サック、16プレッシャーを記録しました。ただ、1巡としてはまだまだ物足りないので、今後の伸びに期待です。その他はパスラッシャーとしては皆インパクトに欠けていた印象です…。

 

LB

WILLY Leonard、MIKE Okereke、SAM Franklinの布陣。大方安定したユニットだったかなと。Okerekeはシーズン重ねるごとに着実に成長していますし、Franklinも今シーズンはスターターとしては初のシーズンでしたが、概ね良かったかなと。しかし、特筆すべきはやはりLeonard。8FFと4INTという圧倒的ターンオーバー数でディフェンスやチームの勝利に貢献してくれました。特に要所でボールをFFする能力は凄まじく、“Leonard Punch”としてリーグ全体に知れ渡りました。毎年進化を遂げて必ずビッグプレーを引き起こすLeonardは正真正銘スターLBです。

 

CB

こちらも若手台頭の年となりました。特に’21シーズンで台頭したのがRodgers。彼はドラフト下位で当初はSterとしての起用と見られていましたが、控えでの出場の際に活躍を見せ、シーズン中盤から終盤では見事スターターローテに昇格しました。身体能力が高くスピードがあるのが魅力かなと。今後のさらなる飛躍に期待したいです。Ya-sinも’20シーズンと比べると概ね良かったのではないかなと思います。NCBのMooreはマンカバー能力は圧倒的に課題がありますが、プレーに絡む能力とビッグプレーを起こす能力はやはり高いなぁと。なんとも難しいところです。その他は特に言うこと無しです。

 

S

SS Willisはランストップに優れる典型的なSSタイプのSなのですが、2highのスキーム上得意でないディープカバーもさせられ、やられていたのでなんとも。FS Blackmonはシーズン途中でアキレス腱を断裂しシーズンエンド。以降代役としてSendejoやOdumらが出場し、大方無難にプレーはしていましたが、要所でのインパクトにはやはり欠けていた印象。層の厚くなかったSのスターター離脱は正直厳しかったです。

 

K

正KのBlankenshipが怪我でシーズンエンドし、以降代役としてBadgleyが務めました。控えとしてはかなり安定感あるプレーでしたが、50ヤード台の長いキックは狙っていけませんでした。

 

 

今回は2021シーズンを簡単に振り返ってきました。次回は今後の展望について書きたいと思います。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。