コルツキングダム 〜NFLコルツファンブログ〜

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コルツ 今後の展望とオフシーズンの課題

今回は、コルツの今後の展望とオフシーズンの課題について個人的な意見を書いていきたいと思います。(だいぶざっくりしてしまいましたが…)

 

 

各ポジションの今後の展望

QB

現所属:Wentz、Eason

※reserve/future契約は除く、他にも漏れている選手がいる可能性もありますがご容赦ください。

FA:Brisett

引退:Rivers

 

Riversは今シーズン終了後引退を表明、ひとまず今までお疲れさまでした、そしてありがとうございました。Brisettも今季でFAに。現状ロースターに残っているのはEasonだけなのでついに! と思ったところ、イーグルスからWentzをトレードで獲得。ということで、来季のコルツのQBはCarson Wentzということになります。2番手はおそらくEasonになるでしょう。とにかく来季こそはパスオフェンスを復活させてほしいです。

 

・Wentz

イーグルスとごたごたのあったWentzをトレードで獲得。対価は今年のドラフト3巡+来年の条件付き2巡。この条件というのが、「75%以上のオフェンススナップ出場」、あるいは、「70%以上のオフェンススナップに出場しプレーオフ進出」という条件を満たすと1巡へと変わる、というものです。イーグルス的にはもう少し対価引き上げたかったはずで、コルツのほかにもCHIが候補として挙がっていましたが、Wentz本人がコルツに行きたいと求めていたらしく、結局コルツに落ち着きました。OL強い+旧知の仲のHC Reichの存在が大きかったのでしょう。

さてWentzですが昨シーズンの出来は最悪レベルと言われています。コルツへの移籍で、全盛期レベルまで復活できるかが一つ焦点になりそうです。判断の遅さやINTの多さが問題視されていますが、これに関してはWentz本人の問題もありますが、当時のイーグルスのOLなどサポートキャスト側の問題もありそうです。その点、コルツはリーグトップクラスのOL陣にTaylor・Hinesら優秀なRB陣がそろっていて、かつHCも旧知の仲ということなので、Wentzにとってはこの上ない環境と言えそうです。他方、Wentzの肩の強さ、QBスクランブルやZone ReadでのQBキープ、Bootsパスなどは今季のコルツオフェンスには無かった武器になるので、コルツにとってもプラスになりそうです。総じてWentzには期待はできそうです。Wentzに関する詳しいことは機会があれば別の記事で扱いたいと思います。

 

・Eason

今年ついに正QBになるかと思われましたが、Wentzの移籍により見送られる形になりました。とはいえ、GMはじめチームはEasonのポテンシャルに期待はしているようなので、おそらくQB2番手には昇格されるでしょう。今後Wentzが正QBにはなりますが、対価的に使えないと見限られればEasonへシフトという可能性もありうると思うので、まだまだチャンスは十分ありそうです。

 

RB

現所属:Taylor、Hines、Wilkins、Darius Anderson、Paul Perkins

FA:Mack

 

ひとまず来シーズンもTaylor・HinesのDuo、控えにWilkinsがいるので安泰でしょう。Wentz加入でRPOが増える可能性もあるので、Taylorはより重要な存在となるでしょう。またHinesもオフェンスにアクセントを加える大きな武器となるでしょう。Hines・Wilkinsは来年が契約最終年。Hinesは必要不可欠な戦力となっており、チームとしては残留させたいはずなので早めに取りまとめてもらいたいです。一方Wilkins残留は正直厳しいかもしれません。そして気になるのはMack。もともとMackとTaylorの併用、あるいはTaylorへのシフトを見越してのTaylor指名のはずでしたが、Mackがケガでシーズンエンドしている間にTaylorがエースRBに成長してしまったので、Mackの存在感がかなり薄れてしまいました。Mackは2019シーズンではエースRBとして十分活躍しており、優秀なRBであることは間違いないので、残留してくれれば戦力になりますが、おそらく放出されてしまうのではないかなと思います。

 

WR

現所属:Campbell、Pittman、Patmon、Demichael Harris

FA:TY、Pascal、Dulin

 

まずは何としてもTYを残留させたいです。戦力的にTYがいないとまだまだ不安です。また、TYはコルツ一筋のベテランで若手の多いオフェンスの中ではリーダー的存在でもあると思うので、そういった意味でもまだまだ残留してもらいたいです。年齢はありますがまだまだ一線で活躍できるでしょう。幸い本人もコルツに残りたいという思いはありそうなので、チームに再契約の意志があれば残留してくれそうではあります。

Pascalも残留させてほしいです。目立たないですが良いプレーも多く、またブロッカーとしても起用できるので意外と替えが利きづらい選手だと思います。RFAなのでチームに再契約の意志があれば残留になるでしょう。

ユニット全体としては、FA組を除くとCampbellとPittman。Campbellは去年のキャンプでの評判がよく、W1の試合でも存在感を示していたので、健康であれば十分活躍が期待できそうです。PittmanもRoute Runner系WRとしてはある程度活躍が期待できますが、そろそろそのフィジカルを活かしてディープでも活躍してほしいです。Patmonは今シーズンは出場機会がほとんどありませんでしたが、こちらも身長が高いのでディープでの活躍に期待できそうです。

ただ、仮にFA組を両方残したとしてもWRユニットとしてはもう少し戦力が欲しいところです。特にDeep Threat系のWRが欲しいところです。CampbellもケガがちなのでスピードのあるRoute Runnner系も加えたいところではあります。いずれにしてもFAやドラフト補強において、優先度の高いニーズになりそうです。

 

TE

現所属:Doyle、Togiai

FA:Alie-cox、Burton

 

パスではパッとしないですがランブロックは優秀なうちのTEたち。コルツは2TEの隊形でのタイトなランが多いので、ブロッキングが優秀なTEが必須です。その点、Alie-coxはブロッキングが良いので残留させるべきかと思います。パスでもプチブレイクしたのでブレイクの可能性はまだありそうですし。RFAなのでチームに再契約の意志があれば残留になるでしょう。BurtonはレシービングTEのタイプですが、昨シーズンではあまり結果は残せず。順当にいけば放出になるでしょう。でも元イーグルスなのでWentzが残してほしいと言っているとか言っていないとか…。

 

IOL

現所属:Kelly、Q、Growinski、Pinter、Jake Eldrenkamp(誰?笑)、Sam Jones(誰?笑)

FA:Joey Hunt

 

盤石なIOLの布陣は来シーズンも健在。Qとの契約に関しては動くのは来年以降になるでしょうか。全体としてパスプロは問題ないのですが、ランブロックは去年少し物足りなかったので、次シーズンはより圧倒してほしいです。デプスは控えに2020年のドラフト下位で指名したPinterがいて、'20シーズンにちらほら出場した際にもそれなりに出来ていたので控えとして問題なさそうです。あとは誰?笑なOLたちがどれくらいできるのかにもよりますね。ドラフト下位でIOL補充してもいいかもですね。

 

OT

現所属:Smith、Holden、O'Donell

FA:Clark、Green

引退:Castonzo

 

直近で最も課題のあるポジション。Castonzoの契約は本来ならもう1年残っていたのですが、本人の意向による電撃引退によってLTに穴が開いてしまったので、LTのスターターを見つけなければいけなくなりました。コルツOLは生え抜きが多く、またLTは他所から引っ張ってくるようなポジションでもないと思うのでドラフト指名が妥当ではないでしょうか。幸い今年はLT豊作と言われているので狙い目です。ドラフト1巡はLTに使うのが妥当ではないでしょうか。1巡21位使って取れそうなOTのプロスペクトとしては、Christian Darrisaw(Virginia Tech)、Sam Cosmi(Texas)、Dillon Radunz(North Dakota State)、Liam Eichenberg(Notre Dame)らへんが候補になりそうです。2巡に落ちてきそうな感じもありますが、54位だとギリギリ売り切れてしまいそうです。個人的にはEichenbergがいいかなと思っています。プレーも非常に完成されていますし、QとNotre Dameコンビで並んだら面白いかなと笑。2巡ならWalker Little(Stanford)がいいかなと思います。ケガ+オプトアウトがどこまで評価に響くか分かりませんが、全盛期の実力が出せれば一線で活躍できると思います。

LTはドラフトで指名するとして、逆のRTはSmith。Smithは実は非常に優秀なRTへと成長し、エースラッシャー相手にも安定したプレーを見せています。ケガさえなければ来シーズンも安泰でしょう。

OTの控えがそろってFAとなってしまうので、デプスは確保したいところです。

 

DT

現所属:Buckner、Stewart、Stallworth、Windsor、Chris Williams(誰?笑)、kameron cline(誰?笑)

FA:特になし

 

Buckner、Stewartの凶悪IDLコンビは来シーズンも健在。デプスもStallworthらがいるので問題なさそうです。

 

DE

現所属:Turay、Banogu、Lewis

FA:Houston、Autry、Muhammad

 

最優先課題ポジションの一つ。20シーズンの主戦がみなFAなので対処が必須です。今年のドラフトはEdgeが不作と言われており、また1巡プロスペクトにはコルツに合いそうな選手があまりいなかったので、FA補強がいいかなと。HoustonとAutryのどちらか残してどちらか補強が理想です。と思っていたら、Autryはタイタンズに流出し、FAのEdgeはほとんど売り切れてしまいました…。となるとHoustonと延長するのか、それともLewisやTuray、Banoguでやっていくのか、はたまたドラフトで指名するのか。本当にDEどうするつもりなんでしょう…。Lewis、Turay、Banoguだけだと主戦としてインパクトが足りなすぎる…。

 

LB

現所属:Leonard様様、Okereke、Franklin、Adams、Glasgow、E.J. Speed

FA:Walker

 

Leonard様様がいるので安泰でしょう。Leonardは今年で最終年ですから、契約交渉も早いところまとめてほしいところです。LeonardはLB史上最高金額になると言われていて、年20M近くになるのではないかと試算されています。もちろんそれだけの価値がある選手ですが。相方としてはOkerekeがスターターとして着実に成長してきているので、こちらも問題なさそうです。一方Walkerが今年FAに。Leonardはじめ彼の頭脳、司令塔能力は高く評価されていますし、ランストップはまだまだWalkerのほうが上だと思います。また4-3を敷くとなるとLBが3人必要になりますが、控えのFranklinはスターターとしては不安のある実力だと思うので、正直Walkerには残留してもらいたいなと思っています。デプスを厚くする+Walkerの代わり育成のためにドラフト下位でLBは指名してもいいかもしれないです。

 

SF

現所属:Willis、Blackmon、Ibraheim Campbell

FA:Hooker、Wilson、Odum

 

スターターWillisは現状でも十分の出来なので、来シーズンはよりインパクトのある活躍を期待したいです。Blackmonはインパクトある活躍ができるので、弱点のカバー範囲の広さを改善できるといいかなと思います。問題はHooker。カバー範囲などカバー能力で言えばBlackmonに勝りますが、Hookerは典型的な1High FS。Eberflus体制になってから2Highがメインなので、Hookerは流出になってしまう可能性が高いです。OdumはSTerとして優秀でAll proにも選出されていますが、残留させるのか気になります。FA組が流出するとデプスが薄くなってしまうので、ドラフト下位などで仕込みたいところです。

 

CB

現所属:Moore、Ya-sin、Rodgers、Tell、Andre Chachere(誰?笑)、Will Sunderland(誰?笑)

FA:Rhodes、Carrie、Tremon Smith

非常に優先度の高い課題となっているポジション。今年の出来は良くなかったです。しかし、Rhodes・Carrieの主戦がFAになります。Rhodesはまだ良かった方ですが、残留させるか別の選手で補強するか選ぶなら補強を選びたいです。おそらくチームとしてもRhodesと再署名する雰囲気はあまりなさそうです。ドラフト1巡はLTに使いたいので、やはり若いスターターCBをFAで補強したいところです。最悪ドラフト2巡でもありですが…。片方は補強するとして問題はもう片方のCB。Ya-Sinはまだまだ粗削りでディープカバーはかなり不安です。万が一CBを補強できなかった場合は、今年のルーキーRodgersやオプトアウトしていたTellらがどこまで出来るのかも非常に重要になってきそうです。とにかく誰でもいいのでディープをしっかりカバーできるCBが来てほしいです。

 

オフシーズン課題

以上を踏まえ、個人的にはオフシーズンの補強ニーズの優先度は以下のような感じだと思っています。(素人意見もあるかと思いますが、ご容赦ください。)

超最優先~これ補強しないと始まりません~:LT

最優先~補強しないときつい~:DE、CB、WR

普通~できれば補強したい~:TE、LB

とりま後回し~余裕があれば補強してもいい~:G、OT、RB、SF

 

以上のニーズを踏まえてFAとドラフトの話へ

 

FAニーズ

最優先はDEだと思っていましたが、FAのDEはほとんど売り切れてしまいました。なので、CBやWRを補強したいところです。ちなみに、DE、CB、WRのどれかをFAで補強できないとドラフトの指名順位が足りなくなってしまうので、どれかは補強したいところです。あとは、エース級ではありませんが、ニッチなTEなどもチャンスがあれば獲得に動いてもよいのではないかなと思います。

 

ドラフト

コルツが一番大切にしているのがドラフト。ドラフトでどれだけ良い選手を引けるかがコルツにとって何よりも成功のカギです。コルツの今年の指名権は

1巡21位

2巡54位

4巡127位

5巡165位

6巡204位

7巡247位

何より痛いのが3巡がないこと。Wentzのトレードの対価で3巡をイーグルスに出してしまいました。コルツは3巡らへんで指名した選手をしっかり育成して戦力にするのが上手いチームなので、3巡がないのはコルツにとってかなり痛手だと思います。

さて、ドラフトピックですが、順当にいけば1巡はLTの補強に使いたいです。今年はLT豊作なのでトレードダウンして2巡増やすのもありかなと思ったのですが、チーフスなどOTニーズのチームが増えそうなので、リスクが高いかなと思います。私の一押しはEichenbergなので頑張って取ってくれたらうれしいです笑。コルツの事なので1巡をDEやCBに使う可能性もありうるかなと思っています。その場合は2巡でWalker LittleらなどのLTが良さそうです。一方順当に1巡でLT指名した場合は、2巡はニーズ的にはDEをとりたいです。しかし、正直今年はDE不作の年なので、2巡のDEがどこまで戦力になるかは分かりません。FAで補強できていない場合はCBやWRなども候補に入ってくるでしょう。4巡は補強できなかった最優先ニーズ、あるいは育成前提で素材型のTEやLBがいればそちらを取ってもよいかもしれません。それ以降の指名権はRBやWR、OLのデプスに回すのが良いかもしれません。

細かいプロスペクトのチェックはまだできていないです。すみません笑。そちらはまた別の機会にしたいと思います。

 

ひとまずざっくりとしたことしか書けませんでしたが、今後の展望とオフシーズンの課題についてでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。