コルツキングダム 〜NFLコルツファンブログ〜

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2020 Playoff Divisional Round 振り返り2

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今週末、プレーオフの2回戦であるディビジョナルラウンドが行われました。今回は2日目の試合について同様に振り返っていきたいと思います。

 

1日目の試合についてはこちら。

jacoby-colts.hatenablog.com

 

 

ブラウンズ vs チーフス

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ブラウンズ 17 - 22 チーフス でチーフス勝利!

当初はオフェンスの殴り合いになると予想していましたが、思ったよりロースコアになりました。また最後まで結末が分からない、白熱した接戦となりました。ただ、チーフスQB Mahomesが脳震盪で途中退場しており、病状が心配です。

これまであまりチーフスの試合を見ていないのでこれまでのことは詳しく分からないです。と前置きしたうえで、この試合のチーフスオフェンスのキーは「ディフェンスの分散」なのではないかなと思います。チーフスは、WR Tyreek HillやTE Travis Kelceといった豪華すぎるタレントが揃っていることは言わずもがなです。こういった強力な選手には当然ディフェンスの意識が集中します。そうすると、他の部分や選手がどうしても手薄になります。また、そういった強力な選手が多いほど、ディフェンスの意識はあっちにもこっちにもといった形で分散させられてしまいます。これが今回私が言いたい「ディフェンスの分散」です。今回の試合を見て、チーフスのオフェンスのプレーはこの要素を取り入れたプレーが多いなと感じました。

また、チーフスのプレーコールは、最初はインサイドのラン、次は大外のパス、その次は中央のミドルゾーンへのパスといった感じで、中と外を交互に狙ったプレーコールになっていました。これ自体は比較的セオリーですが、チーフスがやると効果的ですね。このようにプレーコールにも「ディフェンスの分散」が現れているのではないかと思います。

次にチーフスディフェンスについてです。この試合では5DBのパーソネルが多かったです。(いつもそうなのかもしれない。)パスカバーでは、SFとNCB/Rの役割交換など、ディスガイズを多く行っていました。また、マンツーマンのカバーを多く使用しており、チーフスのハードなパスカバーに前半はブラウンズQB Mayfieldも苦戦していました。しかし後半はピック+アクロスなど定番の対マンツーマンアサイメントを使用され、パスを通されることが多くなりました。一方、チーフスのランディフェンスは課題があるなという印象を受けました。チーフスのDTやNTが押し込まれてしまうため、ブロッカーがLBまで抜けてきて、ランが2列目•3列目まで出されてしまうという場面が多かったです。前半はオープンのランが多く、SF Tyrann Mathieuが楔を打ってなんとか止めていましたが、後半はインサイドのランでズルズル出されていました。このように後半はブラウンズに追い上げられる展開となりましたが、要所で締めてなんとか逃げ切りました。

こうして、ブラウンズに勝利したチーフスですが、いつもより勢いが少ないように感じました。やはりWR Sammy Wawkinsの不在が大きいのかなと思います。またQB Mahomesが試合中足を痛そうにしており、本調子でプレー出来ていなかったのでしょう。

ブラウンズも非常に惜しかったです。ただ、EZ手前のファンブルタッチバックが痛かったです。結果的にはあのプレーによって勝敗が決まることとなってしまいました。

チーフスは来週ビルズと対戦します。どのような試合になるのか気になりますが、まずは何よりMahomesが出場できるかが、1番の注目ポイントになりそうです。

 

バッカニアーズ vs セインツ

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バッカニアーズ 30 - 20 セインツ でバッカニアーズが勝利!

本当に白熱した試合でしたね!スタッツを見ても明らかなんですが、本当に両チームの実力が拮抗していたんですよね。

Buccaneers vs. Saints - Team Statistics - January 17, 2021 - ESPN

バッカニアーズのオフェンスは、ランメインで着実なゲインを重ねていました。QB Bradyも概ね着実なパスを重ねていました。一方、セインツオフェンスは個の力が目立つオフェンスだったかなと。RB KamaraやWRたち、そしてQB Breesも流石でした。あとは、このスペシャルプレーも面白かったです!

セインツディフェンスも個の力が目立ちました。セインツディフェンスは2Highメインで、カバーもほとんどマンツーマンでした。CB LattimoreやSF Malcolm Jenkinsが特に良かったです。ただ、2Highなのでどうしてもランは出されやすかったかなという印象です。外に楔を打つ人がいないので、RBのカットバックやアウトカットでゲインされてた場面が多かったように思います。一方、バッカニアーズディフェンスはセインツディフェンスと対照的で、多種多様なディフェンスでした。体型は3-4と4-3Nickelが使用されていましたが、とある方から3-4でもパスシチュエーションでは4-3Nickelになることが多いと教えてもらい、なるほどと思いました!この試合もそんな感じの使い分けがなされていたのだと思います。2HighやSingle High両方使用されており、パスカバーもゾーン、マンツーマンなど様々なカバーが使用されていました。またバッカニアーズディフェンスは、特にILB Davin WhiteなどFrontが強力でしたし、2年目のDB Sean Murphy-Buntingも素晴らしいプレーを披露していました。

両チーム実力が拮抗していたのですが、試合を分けたのは4回のターンオーバーだと思います。バッカニアーズは3回のINTと1回のファンブルリカバーで、モメンタムを奪い返して一気に勝負を決めました。本当にディフェンスをはじめ、バッカニアーズは勢いもあり、勝負強いなと思いました。

逆にセインツからすると、やはり要所での勝負弱さが出てしまった形となってしまいました。

そして、BradyとBreesという2人のQBについて、この2人は本当に対照的ですね。Bradyは、SB常連だったペイトリオッツのQBとして何度もポストシーズンを勝ち抜いてきました。そして今年バッカニアーズに移籍しましたが、移籍した途端去年までプレーオフ戦線外だったバッカニアーズが飛躍し、チャンピオンシップ進出が決定しました。一方で晩年のブリーズは、毎年「セインツはSB出場するのでは」と言われながらも、ポストシーズンではどうしても勝ち進めずにいました。なんとも言えないですね。

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来週バッカニアーズパッカーズと対戦です。再びベテランQB同士の対戦となります。また、バッカニアーズディフェンスとパッカーズオフェンスの対決も楽しみです!

 

まとめ

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来週はいよいよチャンピオンシップラウンドです。来週SBに出場するチームが決まります!どのチームが出場してもおかしくないので、本当に楽しみです!

今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。